タグ別アーカイブ: ハト

9/11の夜空と、小さな命

空に伸びる2筋の光。

9/11から昨日で16年です。毎年、この日、この時期は「Tribute in Light」と名付けられた2筋の青い光が天に向かってまっすぐに伸び、平和の意義を問いかけます。

TributeinLightwikiWikipediaより

この青い光、午後11時頃に一時的に消えて、「あれ?」と思った方はいらっしゃいますか?

あれは、光の中から抜け出せなくなってしまった鳥たちを逃がすための消灯だそうです。

人工の強い光は、渡り鳥たちの方向感覚を狂わすことがわかっています。

7000ワットの光が約6.4キロも伸びる Tribute in Light も例外ではなく、光の中から抜け出すことができないまま力尽きて死んでしまう鳥が相次ぎました。状況を重く見た野鳥保護団体「NYC Audubon」が、Tribute in Light を運営している「the National September 11 Memorial and Museum」に働きかけ、たくさんの鳥たちがぐるぐると光の中を飛んでいる時、または力尽きて落下する鳥が出てきた時には、青い光を一時的に消灯するという処置がとられるようになりました。

今年も、NYC Audubon のボランティアさんが交代で一晩中、鳥たちの安全を見守ってくれていたようです。

たくさんの命が一瞬にして奪われた9/11。未だに後遺症やPTSDに苦しむ人が後を絶たない9/11 。

メモリアルとはいえ、小さな命にも配慮してくれて感謝です。

injuredpigeonおまけ
→最近の負傷バト。

うちでは療養させず、すぐにエキスパートHの世話になるべく搬送したので、名前は「Maho(運んできた人の名前)」。

グリーン・マーケット(Greenmarket)

暖かくなり、ユニオンスクエアのグリーンマーケットも賑わいを見せています。冬には芋と根菜が中心で全体的にセピアがかっている色彩も、4月になってからは葉野菜やお花が占める割合が徐々に増え出し、気温の上昇とともにカラフルになっていきます。

NY市内最大規模の青空市ということで、野菜、果物、肉、卵、はちみつ、チーズ、パン、、、と美味しいものはなんでもござれですが、今日は、こちらに出店している植物屋さんに注目。ユニオンスクエア北の17ストリート沿いに2、3軒の植物屋さんが一列に並び、春〜初夏にかけてはガーデニングに最適なシーズンということで、野菜の苗、ハーブ、庭木、室内用の観葉植物と、青々とした植物たちが勢ぞろいしています。

さすが、ニューヨーカーの味方グリーンマーケット。見栄えが良くて、丈夫で、しかも安いのですよこちらの植物は。

私はここで、ハンギングプランター用のIvy(ツタの一種)、窓辺に置く用のSucculent(多肉多重の植物、アロエとか)とCactus(サボテン)を幾つか選びました。食べられないけど、模様替え大作戦を実践中の身としては、もっぱら団子より花です。

思えば、大きな模様替えの転機は過去2度ほどありました。

1度目は、コリアンのおかみさんが経営するニュージャージーのゲストハウス暮らし半年を経て、友達とふたりでマンハッタンのアパートに引っ越したとき。2度目は、永住権(グリーンカード)を取ったときです。

1度目のときは、自分の持ち物がほとんどなかったので必然的に。しかし2度目のときは、「私はこの国で生きていくんだ」という思いが、強いモチベーションになったのを覚えています。「ああ、ついにこの国で自由に挑戦できる切符を手に入れたんだ」としみじみと余韻に浸っていると、むくむくと模様替えの衝動が湧いてきたのです。

それまでは、拾ったもの、もらったものが、部屋のほとんどを占めていて、デザインや機能性にはてんで無頓着でした。当時は無駄な出費を極限まで減らしていたことに加えて、「いつか日本に帰らなきゃいけなくなるかもしれない」、という漠然とした不安が、いつ住めなくなるかもわからない部屋に労力は使ってられない、という無関心につながっていたのだと今になって思います。

「Belong」

「to 」をつけて、「Belong to 〜」、〜に属する、〜に居場所がある、という意味によく使われる英単語ですが、わたしは当時、ニューヨークにbelongしたくてしょうがなかったように思います。演技のために外国からやってきたものの、華麗に失敗したり、痛烈な批判を浴びたり、自分の力の限界を見せつけられたり、体調を壊したり、貧乏したり、、、こういうことが続くと、もうニューヨークという街自体から拒絶されているような気になってきます。そんな時、どこからともなく聞こえてくる妖精さんの声:

「それでもなぜニューヨークにいるの?」

(さらに、心身の安息を求めて日本に一時帰国したくても航空券が高くて無理、というダブルパンチ)。

地域のボランティア活動に積極的に参加するようになったことも、ニコリーノをアダプトしたことも、その声を跳ね返し、ニューヨークを自分の街だと思えるよう、そのための何かをしたかった、ということが少なからず理由になっていたのかな。

たかが模様替え。されど模様替え。

模様替えは、「わたしの」だと感じられる居場所を作り、これからもこの地で頑張っていくぞというコミットメントを再確認する大切な儀式なのだなぁ、なんていうことを、初夏の日差しを浴びて生き生きと輝く植物たちを眺めながら考えていました。

Grow

植物たちに負けないように、わたしも成長しないと。
(可愛すぎるプランターを有難うりえちゃん:))

DIYハンギングプランターで室内植物を愛でる

春ですね。

ニューヨークでも、往生際の悪かった冬がついに出番を譲りました。

ウェルカム、スプリング!!!!!

木も、草や花も、虫も、動物も、もちろん人間も、全身全霊で叫ぶ心の声が聞こえます。春がきたぞー!

さて、私はというと、2月頃からお部屋の模様替えに燃えています。

必要ないものを処分した後は、塗ったり貼ったりドリルしたりと、かなりの部分をDIY(Do It Yourself = 手作り)。時間のあるときにコツコツと進めています。

Mahosplants

中でもひときわ愛と情熱を注いでいるのが、新たに仲間に加わった、室内植物たち。
diyhangingplanter1

先日は、彼らのために「ハンギングプランター(hanging planter)」を作ってみました。壁や天井から植木鉢を吊るすための飾り紐です。検索するとDIYの作り方がたくさん出てきますが、私はこちらのサイトのものを参考にしました。

材料は、

  • 綿の紐(太さ7/32″)
  • ウッドビーズ(大1 1/2″ 中1″ 小3/4″)
  • コッパー(銅)パイプ(太さ 1/4″)
  • プランター(植木鉢。写真はそれぞれ縦横が6 inchと5 inch)
  • 室内植物

道具は、diyplantertools

  • アクリル絵の具
  • ハサミ
  • コッパーパイプカッター
  • ペンチ(紐をパイプに通すときに必要)
  • セロテープ(紐の先っぽをまとめてビーズやパイプを通しやすくするのに必要)

 

作り方

1.木のビーズをお好きな色に塗ります。

2.コッパーパイプを 3 inchずつにカットします。私は3+8で計11本作りました。少しずつ均等に力をかけていくのがコツ。

3.紐を10 feet ずつにカットします。四角いプランター用には4本、丸いプランター用には3本用意。真ん中で二つに折って、結び目を作ります。

4.後は、下に伸びた紐を交互に編んでいくだけ!

その間、お好きな位置にビーズとコッパーパイプを通して結び目で固定し、好みのデザインにカスタマイズします。結び目を2段作ったら、3段目は全て一緒にまとめます。ぴょこんと余った紐はカットしてもいいし、尻尾みたいに垂らしてもOK。

5.紐の中央の結び目がプランターの底の部分の中心に当たるように設置して、完成!S字フックでカーテンレールに引っ掛けました。

白状します。

なめてました。すぐにパパッとできるだろうとなめきっていたのが仇となりました。

最大の難関がコッパーパイプ。切り口が綺麗な円になるように、クラッシュさせずにカットするのはかなり難しく、さらに、その中に2本の紐を通すのはもっと大変でした。カッターの使い方のコツをつかみ、紐の先をセロテープでまとめてペンチで引っ張り出す術を考えつくまでに、かなり試行錯誤を繰り返したので時間がかかりました。

今しかない!と思い立って作り始めたのが11時頃、作り終わって時計を見ると夜中の4時。本格的な夜なべになってしまった。

その後、大量の満足感と、大量の疲労感と、うんていで遊びまくった子供かな?ってくらい手のひらに大量にできた豆を握りしめて、短い眠りにつきました。

そして翌朝、まず完成を報告したのはりえちゃん。りえちゃんは、かわいい、美味しい、面白い、などの感性がとても似ているので、いつ会っても何をしていても、とにかく一緒にいるのが楽しいお友達。

で、りえちゃんのお家に遊びに行ったとき、彼女のプランターも一緒にDIYすることになりました。その時に作った2つのプランターも紹介しますね。

要領をわきまえている今回は、1時間弱で2つ出来ましたよ。りえちゃんのプランターは、ビーズと植木鉢の色の組み合わせが斬新でとても可愛かったです。

 

plantsincart植物があると家の中にも春がきたようで、とても清々しい気分になりますね!

植物と植木鉢をたくさん詰め込んだカートを力いっぱい押しながら地下鉄で家まで帰ってきた時は、体力と忍耐の限界を超えてもうあっち側が見える勢いでしたが、窓際で青々と輝く植物たちを眺めているだけで、すべての労力が報われた気分です。

 

相棒のニコリーノ氏も、窓際で春を満喫しています。目の前のストリートを救急車がビービー言いながら通ってもまったく起きる気配がありません。

springsleepingNico

ちなみに、万一のことを考えて、室内植物は毒性の無い/弱いものを選びました。さらに、植木鉢を吊るしてしまえば、どこぞの食いしん坊も届くまい。ふふふ。

イメージ通りのお部屋が完成するまで、地道にコツコツ頑張ります。

visitorfromwindow
おまけ:よう、部屋はどんな感じになった?と、ときどき様子を見に来てくれるハト氏。

母の愛

ニューヨークはこぶしの花が満開です。そんなうららかな春の午後、ユニオンスクエアで出会ったのは…

artpigeonflock

artpigeonartbirds

motherpigeonフェルトでできたハトのぬいぐるみを並べた、路上アート。つ、つつつ、ツボすぎる。

←アーティストのTina Trachtenburg さん。通称「mother pigeon」さん。出没情報などはTwitterから。

おなじみブルーバーの中に、レッドバー、チェッカー、グリズル(※ハトの羽の柄の正式名称)などが混ざっていたり、はたまたストレッチしている子がいたりして、芸が細かい。

わかるよー、わかる。ハトへの愛、ビシバシ伝わってきましたよ。

いつもは無の境地で颯爽と目的地へ向かうニューヨーカーたちも、手作りの愛らしいハトたちの群れに、思わず足を止め、顔をほころばせていました。 artpigeon2