プロチダ島、上陸までの過酷な道のり

2日目はプロチダ島!

 

 

ナポリ近隣には、「青の洞窟」が有名なカプリ島を筆頭に、いくつもの素敵な島々が存在します。私たちは、カラフルな海岸がアイコニックな小さな港町、アカデミー賞5部門を受賞したイタリア映画「イル・ポスティーノ」の舞台にもなったプロチダ島へ。

プロチダ島は、南イタリアのカンパニア州・ナポリ県に含まれる外周約16kmの小さな島。発音は、「プロチーダ」ではなく、「プローチダ」であり、「ロ」にアクセントがあります。なんなら「ロ」をちょっと巻いてもいいくらい。

ProcidaC

なんてったって今回はバケーション。10年ぶりのバケーション。プロチダ島で一泊してリラックスするのを、この旅のメインイベントのひとつに設定し、心から楽しみにしていました。

しかし。

念願だったプロチダ島。まさかたどり着くまでの道のりがここまで過酷だとは、予想だにしていなかったのです、、

(以下、食事中などにはふさわしくない描写が出てくるのでご注意ください。)

Hydrofoilという種類の高速船でナポリからプロチダに向かう途中。

嵐の影響で海が荒れており、私たちの乗った高速船(仮に「太郎丸」とします)がものすごく揺れました。

その揺れといったらもう、今まで経験したことのないほどのすごさで、ひどい時には、花やしきのぐるんっぐるんっと回るアレじゃないかってくらいの激しい横揺れが、これでもか、これでもかと続きました。

太郎丸、だいじょぶか。

当然、気分が悪くなる人たちが続出します。

船員さんが「ビニール袋が欲しい人、手を上げて〜!」と横揺れする船内を歩き回ってくれ、その右手に掲げられたビニール袋がホットケーキのように次から次へとはけていく。「オェぇぇぇ〜」「おおおおおおおええええエェェェェ」という声があちこちから上がり、ばっしゃん、どっぷん、という波の音に重なり、独特のハーモニーを奏でながら船内に響き渡る。4割以上の人たちが吐いていたと思われます。

私はというと、心を無にして、窓の外にかすかに見えた岩の端っこを凝視していました。「僕は方向音痴だから船酔いはしないんだ!」と話す元気なパートナーが、遠くの景色を見つめると良いと教えてくれたからです。

そんな中、、、、

ピシィィィッッッ!!!!!!!

 

硬いものが割れる大きな音と、複数の悲鳴が、地中海にとどろきました。

なんと、高波によって太郎丸の窓が割れて(!!!)、船内に水が入ってきたのです。私の座っている側の目と鼻の先に、大きくヒビが入り、太郎丸が揺れる度に割れ目から水が侵入してガタガタしてる窓が3つほど。船員さんたちが駆け寄ります。

IMG_1385窓が割れた側に座っていた乗客みんなが、あわあわと一斉に席を立ちました。私も、濡らしたら仕事ができなくなる!と、パソコンだけを必死に抱えて席を立ちました。

ビデオを撮影している若者たちが数名。

ちょっとしたパニックです。

窓が割れていない反対側の席に移動しようとするも、「真ん中が一番揺れが少ないから真ん中にいてくれ!」「こっちに来ちゃダメだ!」と反対側の席から叫ぶ乗客の皆さん。

親切と、ゲロを片手に隣に座られちゃ困る、という切実な自衛本能が垣間見えた瞬間でした。

自分も含め、窓が割れた側に座っていた乗客たちが、使用済みのビニール袋を片手に船の中央に集まっているのは、ちょっと異様な光景(ちょっと笑えた)。

救いだったのは、こんなちょっとしたパニックをよそに、船員さんが皆さんすこぶる落ち着いていたこと。侵入する水の量を最小限に抑えるために、交代しながら力づくでガタガタの窓を抑えてくれていました。

船員さんたちのこうした落ち着きぶりのおかげで、私たちも、きっとみんな無事だろうと信じることができました。ただ、とにかく気分が悪かったので、できるだけ無駄な体力を使わないよう、遠くの岩を見つめて無の境地になっていました。

どれほどの時間が経ったでしょうか、、、ついにプロチダ到着!

ふらふらの体をスーツケースで支えながら、嵐の中を頑張ってくれた太郎丸と船員さん達に別れを告げ、無事にプロチダ島に降り立つことができました。

プロチダは、

晴れていた。

後から聞いたところによると、Hydrofoilという種類の高速船は、抵抗を取り除いて速く進むために真ん中が空洞になっているので、風が吹いた時の揺れが大きいそうです。天候が悪くても比較的安定しているのはフェリーで、今後は時間がかかってもフェリーに乗ろうと心に決めたのでした。

。。。。。ちなみに、なんと、痛手を負った太郎丸は、プロチダ島で私たちを降ろした後、終着点であるIschia島へ、残りの乗客を乗せたまま、窓が壊れたままの状態で向かいました。

え、太郎丸、休んだほうがいいんじゃない?どこも壊れてない他の船、港にいっぱいいるよ?

船員さんの落ち着きぶりからしても、もしかしてありふれたことなのかしら。どなたかこんな経験のある方いらっしゃいます?

それはそうと、翌日のナポリ行きの船便が心配です。船が欠航してしまったら、ナポリに戻ってサレルノに行き、そこからアマルフィ海岸に行く予定を達成できません。

まあ心配していてもしょうがない。後ほど翌日の船の状況を船会社に確認することにして、とりあえず宿に荷物を置き、散策を開始するために移動しました。

ProcidaC笑っているけど、まだかなり気分悪いです↑

旅は続く。

☆☆☆

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ナポリなカフェ

ピザ以外に、ナポリといえば、カフェ。

Espresso

ナポリの皆さんに混ざって、朝イチにカフェのカウンターで新聞片手にカプチーノをいただいてみました。

Our coffee is not just from Italy, it is from Naples, where coffee is a passion.(私らのコーヒーは、コーヒーにあくなき情熱を注ぐあのナポリのコーヒーだよ、ただイタリアのコーヒーってわけじゃないんだよ(Maho意訳))”

こちら、ローマのカフェで見かけたコピー。ナポリのコーヒーへのこだわりはイタリアの中でも有名なようですね。

ナポリの小さな路地で賑わいを見せていたこのカフェでは、多くの人々が、滞在時間ものの3、4分のうちに、颯爽とカウンターに向かい、甘いペストリーをかじりながらエスプレッソをクイッと立ち飲みして、颯爽と店を後にする、というのを朝の習慣にしているようでした。

そんな皆さんの日常を覗きながら、香りが良くて大変美味しいエスプレッソやカプチーノを毎日3、4杯飲み続けていたところ、私は普段コーヒーを飲まないからか、少なからず影響が、、、。夜に眠れなくなってしまって、時差ぼけに拍車がかかってしまいました。

イタリア旅行の数ヶ月前から、毎日コーヒーを一杯ずつ飲むなどして、準備しておけば良かったです。

ナポリは、ホテルや有名レストランはともかく、地元の方々が多そうな場所では英語はあまり有効でないようでした。しかしながら、レストランやカフェでは何が出てきても美味しいだろうという不思議な安心感がありました。

写真のペストリーも、下手くそなイタリア語の単語を並べてなんとなく注文したら出してくれたもの。杏仁豆腐のあのアーモンドの香りのアーモンドクリームが、中にぎっしり入っていて美味しかったです。

もっといろいろと回ってみたかった。滞在が半日ずつしかなかったのが名残惜しく感じました。

旅は続く。

☆☆☆

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ナポリなピザ

ナポリといえば、ピッツァ。

NaplesPizza

NaplesPizza1

ナポリ・セントラル駅から乗ったタクシーの運転手さんが、「僕のオススメはミケレだよ、ソルビッロと2強であっちも美味しいけど、ピザだけ食べるのなら絶対ミケレ、でもミケレはセントラル駅(治安が悪いと評判)と近いので夜は危ないかもしれないから昼に行ってみて」と、おすすめのピザレストランを教えてくれました。

運転がすごく荒くて、誰か轢いてしまわないかとハラハラしたけれど、とても親切な運転手さんでした。ピザのおすすめを教えてくれている最中にも、隣を走る車やバイクと何回か怒鳴り合って会話が中断していました。

というわけで、夕食はソルビッロに(ニューヨークにも支店があるそうな)。今まで経験した中で最も薄い生地のピッツァを、本場のマナーに従って、ナイフとフォークでいただきました。いつものように折りたたんで手で食べようとしたら、家族連れなどローカルっぽい雰囲気の皆さんは主にナイフとフォークで召し上がっていたので、それを見習って。

ナポリのピザ。日本までその名を轟かせているのも納得です(スパゲッティ・ナポリタンというのは日本独特の創作料理なのは有名ですね)。ナポリのトマトソースはどこのお店でいただいても絶品で、太陽をたくさん浴びた濃い味のトマトをふんだんに使って今朝作ったよ!、というような新鮮で繊細な味がしました。

ところで、ニューヨークではどうしてピザを手で食べるのが一般的になったんだろう。

歩きながら食べる人が多かったからかしら。片手でピザの箱を持ちつつ、もう一方の手でスライスをかじりながら歩いているニューヨーカーを見かけることも珍しくありませんね。

旅は続く。

☆☆☆

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噂のナポリ

ナポリ!

スパゲッティ・ナポリタンのナポリ。「ナポリを見て死ね」という格言があるナポリ。偽札、暴力、盗難と、犯罪の温床と噂されるナポリ。SItalyTripMap

私たちは、イタリアに着いた1日目はナポリで一泊し、翌日の船でプロチダ島に向かう予定でした。

雨模様だったので写真が少ないけれど、ナポリの街角は、活気があって、人が親切で、ご飯が美味しく、石畳や建築の感じがかっこ良く、車やバイクの運転が荒く、キャッシュ文化で、洗濯物を窓の外に干していたのが印象的でした。乾燥機はここではあまり需要がないのかな。

 

 

この日だけでなく、旅行中の天気予報は見事に全日雨でした。傘とレインコートは準備したけれど、どうなることやら。

NaplesShore

ナポリで心配だったのは、治安。

写真が少ないのはそのせいでもあります。フィルムカメラを首からぶら下げて歩くことをしなかったので、フィルム写真は撮っていません。

治安については、ホテルまでの道を通行人に聞いてはいけないとか、地図を手に歩いてはいけないとか、高いピアスをつけていたら耳たぶごと引きちぎられるとか、高い腕時計をつけていたら腕ごと切り取られるとか(ほんとかいな)、「ナポリを見て死ね」じゃなくて「ナポリに行ったら死ぬ」だとか、イタリアンローカルだけでなく世界各国の友人たちから散々気をつけるように警告されていました。

対策のために、アクセサリー類は最小限にし、お金とクレジットカードは全て別々の場所に保管(後ほど忘れてた20ユーロを靴の中から発見するという嬉しいサプライズ付き!)。さらに最近の犯罪グループは、パスポートの個人情報を機械でピッと読み取って間接的に盗むという手を使うらしいので、そのシグナルを遮断するという小さな貴重品ポーチを用意し、服の中に忍ばせて臨みました。

結果的に、私たちは危ない思いは一度もしませんでした。

短い滞在の中で、大学が近くて若者が多いと聞いた「ヒストリック・セントラル」という地域に泊まったこと、そこから夜でも賑やかだった「スパッカナポリ」や高級店などが多い地域だという「サンタルチア」にかけてを中心に散策したことなどが良かったのかもしれません。評判の悪い「スペイン地区」にもお昼ご飯を食べに行ったけれど、日曜だったこともあるのか、家族連れが多く和やかな雰囲気でした(細い路地を飛ばすバイクは危ないなと思ったし、夜は危険らしい)。

特にヒストリック・セントラルは深夜になっても若者がお酒やタバコを楽しみながら思い思いにたむろしていて、どこかニューヨークのイーストビレッジやローワーイーストサイドを彷彿させる、とても活気のあるエリアで楽しかった。

観光名所のエリアはかなりの賑わいで、ドゥオーモを訪れたら、イタリアの女子中学生グループに取り囲まれ、英語でインタビューをお願いされました(まさかこの隙に仲間に財布をすられるのか?と一瞬身構えたが、明らかに無害そうだった)。そういえば、過去に同じようなインタビューを京都の清水寺でもお願いされたことがあります。最近の中学校は、生徒に観光客をインタビューさせるのを授業の一環にしているのかしら。

今まで旅行した中で一番素晴らしかった国は?と聞かれたので、答えはもちろん「イタリア」!その他、好きな画家、作家、音楽家など、何を答えても「オォ〜!!!」「キャ〜!!!」と言ってくれて、素直な反応と、リアクションの良さが嬉しかったです。

旅は続く。

☆☆☆

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南イタリア旅行記、始まるよ

今週頭に Datlight Savingが終わり、冬時間が始まったニューヨーク。本格的な冬の到来です。

いつもこの時期は1時間の時差ボケになるのですが、今回はちょうど南イタリアの旅行から帰ってきた日だったため、この1時間に助けられて時差ボケが少し緩和されました。

というわけで、

気まマホ日記では、

南イタリア旅行記が始まりますっ!

SItalyTripMap

10月後半から11月にかけて、ローマ着発、ナポリ、プロチダ島、サレルノ&アマルフィ海岸を9日間で周った今回の旅。

インスタグラムの投稿&ストーリーズのフィーチャーと連携して(うまくできるかな、、、準備中)、写真を中心にご紹介していきたいと思います。

ProcidaC1ハプニングの連続だったプロチダ島↑

振り返ってみると、行きたい土地を好きに選んで、やりたいことを好きに詰め込んだ一週間以上の旅をデザインするなんて、2008年に一人でブラジルを訪ねたっきり10年ぶりでした、、、。我慢していたわけではないけれど、ニューヨークに来てからは、限られた時間や予算の中で、余暇を楽しもうという気持ちの余裕がなく、旅行という発想も出てこなかったのだと思います。

思い切って出かけて良かった。

特に、私たちが5泊したヴィエトリ・サル・マーレ(Vietri Sul Mare:海の上のヴィエトリ、という意味だそうです)というアマルフィ海岸の端っこの小さな街は、とても思い入れのある場所となりました。

ただいま、大量に撮った写真を整理中。最近はデジタルに加えてアナログなフィルムカメラを愛用しており、お店でディヴェロップ又は現像するまでどんな写真が撮れているかわからないスリルがたまりません。今回は二人旅だったので、いつもの一人旅と違い、自分の写っている写真もありますー。

こんな機会はめったにないので、張り切って更新していきたいと思います。

selfiestickSelfie Stick(自撮り棒)も買っちゃいました↑

なお、イタリアは、ベニスやシチリア島をはじめ全域で嵐や洪水の被害が深刻になっており、私たちが旅をしている間も、雷雨や強風、交通の乱れなど影響がありました。帰りのローマ空港でお話ししたご家族も、彼らの観光中は大変だったとおっしゃっていました。

イタリアはどの場所も美しく、被害の規模を考えると胸が痛みます。お亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げるとともに、被害が大きかった地域にお住いの方々が早く日常に戻れますようにとお祈りするばかりです。