カテゴリー別アーカイブ: 4. にわかアートLover

母の愛

ニューヨークはこぶしの花が満開です。そんなうららかな春の午後、ユニオンスクエアで出会ったのは…

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motherpigeonフェルトでできたハトのぬいぐるみを並べた、路上アート。つ、つつつ、ツボすぎる。

←アーティストのTina Trachtenburg さん。通称「mother pigeon」さん。出没情報などはTwitterから。

おなじみブルーバーの中に、レッドバー、チェッカー、グリズル(※ハトの羽の柄の正式名称)などが混ざっていたり、はたまたストレッチしている子がいたりして、芸が細かい。

わかるよー、わかる。ハトへの愛、ビシバシ伝わってきましたよ。

いつもは無の境地で颯爽と目的地へ向かうニューヨーカーたちも、手作りの愛らしいハトたちの群れに、思わず足を止め、顔をほころばせていました。 artpigeon2

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エイリアン?

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突如、フラットアイロンに出現した巨大な卵。

姿形を変え、街中に産み落とされているようです。

その数299個以上だとか。

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地球が征服される日も近いのか!?

じゃなくて、、、

これは、イースターの「Egg Hunt」にインスパイアされて去年から始まった(去年の開催地はロンドン)、有名アーティストやデザイナーが卵のアート作品を作って都会の街中に設置する「The Fabergé Big Egg Hunt 」というイベントの一部だそうです。スマホのアプリを作ったり、SNSと連動したり、作品を売ったオークションの売り上げを寄付したり(去年は1.5ミリオン売り上げ!)と、なんかすごすぎて全体像がつかめませんが、みんなで楽しめる革新的な試みのようですよ。

こんな青空ミュージアムは春先にぴったりですね。ニューヨークはまだちょっと寒いですが、もうお花たちが一斉に咲いています。

参考:http://thebigegghunt.org

http://paddle8.com/auctions/bigegghunt(ここで全部の卵作品の写真見れます)

 

ギャラリー巡り in チェルシー

マンハッタンの西側のチェルシーエリア、特に10thアベニューと11thアベニューの間の24丁目と25丁目沿いには、たくさんの有名どころのギャラリーが並んでいます。我らがアートディーバさっちゃんと一緒に巡ってきました。

まずは、もうすぐ終わってしまうという増田セバスチャンさんの個展(29日まで…)。Sebaきゃりーぱみゅぱみゅさんのデザイナーさんだけあって、「Kawaii」がぎゅう詰めのインスタレーション(※)。このベッドは寝転びOK。Seba2

すごい夢を見られそうだ!

(※) インスタレーションとは、空間全体をアート作品として表現したもの。バンクシーが爆発的に有名になって以来、猫も杓子も急にインスタレーションいんすたれーしょん言いだして気になっていたけど、やっとわたしも言えました。

Harajukuカラーのくまさんとお昼寝してインスタ(うふ)を全身で満喫後は、この界隈の開いているギャラリーに片っ端から入りました。外が寒すぎたこともあり、ほとんど避難でした。art3 art2kuma2どすこいメタボくまさんもいたよ。Unix Gallery

art↑ Norio Imai さんという日本人アーティストの展示。Security↑ この絵の題名は、「Security(セキュリティ)」。なぜかと言うと、この白い点々が…security2目だからです。背後からの視線の突き刺さり方ハンパない。このアーティストさんの作品はこれも含めてほぼ完売していました。

ギャラリー巡りをするのは久しぶりでしたが、カラッカラになった感性がお水を吸って生き返ったような、満ち満ちた気持ちにしてくれますね。

NYはまた氷点下に逆戻り。しかも、先週のぽかぽか気温のフェイントで始まった春一番は勢いそのまま寒風となってびゅーびゅー吹き荒れていて、自転車走行時に何回も吹き飛ばされかけました。あぶなー。

もうわかった。冬、じゅーぶん堪能した。だからそろそろ春でいこ。ね。

らんちき白雪姫 by Paul MacCarthy

ただ今マンハッタンの3カ所(チェルシーで一カ所、残り2つはアップタウン)で開催されて注目されている Paul MacCarthy さんというアーティストによる展示を観にいった。お供はもちろん、われらが毒舌アートディーバのさっちゃん。

ふたつが近いのでいっぺんに行っちゃおう。まずは、Madison と69丁目にあるギャラリー、Hauser & Wirth へ。

裸の人間の型でつくったシリコンの人形が5体飾ってあるのだが、ホンモノの人間がこのなかに寝そべってても絶対分からんだろう…というくらい精巧で、あんなところやこんなところをまじまじと見るのを遠慮したくなるくらいだった。それでもまじまじ見てると、今にも「ぶゎくしょん!」とか言い出しそうな雰囲気。毛とかもリアルでキモすごい。

なんと、この日が最終日だった。

で、お次は歩いて5分ほどのPark Avenue Armoryへ。

Park Avenue と66丁目にそびえるこの巨大な赤煉瓦の建物は、元々戦車や戦闘機を格納していた倉庫だという。内部も拡張高く、とても美しい。アートエキシビション以外には、ビールのお祭りなどのイベントに使われているらしい。

テーマは「白雪姫」。ただし、エログロ満載でどろどろデレデレな大人の白雪姫である。映像はともかく、高床式にアレンジされた巨大な森はなかなか見応えがあった。

うーむ。かつてメトロポリタン美術館で衝撃を受けた「アレキサンダー・マックイーン」の展示を、同じ「人間狂気地獄絵図系」に分類するとして無理矢理比べてみることにする。

アレキサンダーマックイーンの展示が、「魔女狩り」とか「生け贄」を連想させる強烈な「死」臭を醸し出し、「この美を生み出すために何人死んでるんだ…」と考えちゃうぐらいに恐ろしく、「趣味が悪い」どうこうの次元を超越しているとするならば、こちら白雪姫の展示は、欲望が満載の強烈な「生(性?)」の臭いを醸し出していて、思いっきり「趣味悪いなー」と笑える余裕があった。登場人物はみんな狂っているけどそれなりにバカやっていて楽しそうで、ある種のユーモアがあって、作品全体が悪い冗談みたいな。悪ノリが過ぎたコスプレらんちき乱交ドロドロドラッグらんちきパーティにカメラが潜入し、その映像を無理矢理アートと言われて観せられているような感じ。

ドロドロしてデレデレしてばしゃーっという感じは、最近のホラードラマのセットで見慣れていたので、免疫がついていたのかもしれない。

さっちゃんによると、チェルシーのギャラリーの展示もこんな感じで「趣味が悪い」らしく、もう2度と行きたくないらしい。わたしももういいや。

あ、だから、高床式の森はすごかったですよ。森の木たちもなんとなくエログロなデザインでした。0614McCarthyWS-DwarvesHeader

ちなみに17歳以下は禁止。英断だ。展示は8/4まで。

“Edo Pop(江戸ポップ)” @ Japan Society

ジャパンソサエティーで、6月9日まで”江戸ポップ〜浮世絵に見るグラフィック感性の魅力”の展示が大好評開催中です。

江戸時代の浮世絵アートと、そこからインスパイアされた現代美術が一堂に会する企画展です。ミネアポリス美術館所蔵の浮世絵コレクションから約100点の名品、さらに、この展示のため特別に選ばれた10名の現代美術作家の作品が紹介されています。

ジャパソのナデシコ・まさこ嬢が、ランチ前だと言うのにひとつひとつ丁寧に解説してくださったので、乾いたスポンジが水を吸い込んでいくように、脳みそがアートの世界に浸っていく気分でした。

浮世絵って、もともとお皿やなんやを海外に輸出するときにハコの中に入れるクッション材として使われていたって知ってました?それに惚れ込んだ海外の方々が集めたものが広がって、ヨーロッパの絵に影響を及ぼすようになったそうです。

驚きでした。こんな素敵な紙が一緒に入っていたら興奮するだろうな。子どもの頃、海外の友達からの荷物の中に入っていた英字新聞が無性にかっこよくて大事に保存していたことを思い出しました。

さてさて、こちらの鮮やかな絵。大きい扇風機で出入り口に向けて換気をしながら、壁に直で描いたんですと!すんごい迫力。まさこ嬢おすすめの写真アングルです。

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江戸でポップ!な旅行者の皆さん。
edo pop!お友達の、現代美術アーティストの松山智一さんの絵も出品されています。本当に素晴らしいので、ぜひ生で見られるこの機会をお見逃しなく。