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ニューヨークタイムズ紙の「批評家おすすめ舞台」に選ばれました!

おととい・20日にオープンしたオフブロードウェイ舞台「Time’s Journey Through a Room」(岡田利規さん作「部屋に流れる時間の旅」の英語版)。

な、な、なんと、ニューヨークタイムズ紙の批評家おすすめ舞台に選ばれ、こんなに大きく紹介していただきました。

じゃん。

NYTimesCriticPick

我らがKensakuさん、トランプ大統領よりもサイズ大きい。ページの2/3ものスペースを割いてくださるってどゆうこと。

オンライン版でこちらから全文が読めます。

ニューヨークタイムズ。恐るべきニューヨークタイムズ。

ニューヨークタイムズのレビューによってシアターの興業の行方が左右されるとはよく聞いていたので、どうか悪いレビューだけは出さないでいただきたいと願ってはおりましたが、まさかこのように高く評価していただけるとは、個人的には正直驚いています(もちろんチームの皆様のお仕事ぶりは素晴らしいのですが実感として)。

シアターコミュニティにおけるニューヨークタイムズの立ち位置といえば、わかりやすい例で、アカデミー賞を受賞した、ブロードウェイの舞台裏が設定となった映画「Birdman(バードマン)」の中で、ニューヨークタイムズの批評家をモデルにしたキャラクターが出てきましたね。あの描写はあながちフィクションではないのかな、、、。

印象的だったのは、先日とあるブロードウェイ舞台のオープニング公演と関係者によるアフターパーティーにお邪魔させていただいた時、パーティーの最中、夜11時ごろになると皆さんがソワソワし始め、一斉に携帯とスマホを取り出し何かを確認し始めたこと。通常ニューヨークタイムズによるブロードウェイの舞台のレビューは、オープニング公演が終わって一息ついた夜11時ごろにアップされます。パーティーにいた皆様は、そのレビューを今か今かと待っていたわけですね。(良いレビューだったのでアフターパーティーはさらに盛り上がりました!)

レビューはプレビュー期間中には出ず、オープン当日〜数日で各所から一斉にアップされます。そのレビューによって、その舞台の今後の運命が左右されるかもしれない、、、関係者としては怖すぎて胃が痛くなりそうですが、第3者目線で発表されるレビューが大きな影響力を持っていることが、ニューヨークのエンターテイメント業界を健全に保ち、出回る作品たちの質を良いものに保っているのだと痛感します。

我々の舞台のレビューはNYT の他にも続々と出ています。それぞれの関係者について良いことをたくさん書いてくださっているのですが、わたし関連部だけ抜き出しますことをお許しください:

timeout.com
“ ★★★★“
(レビュー自体はクールだけど、★は4つ)

exeuntnyc.com
“Under Rothenberg’s laser-pointed direction and the equally precise performances of the very fine trio of actors, time is seen and felt as a continuum, in real time (aided by Aya Ogawa’s smooth translation).”
(嬉しい!)

theaterscene.net
“In the spirit of the loquacious Winnie in Samuel Beckett’s Happy Days, the animated Yuki Kawahisa beautifully portrays Honoka with sunny depth. Maho Honda as Arisa, the play’s unifying figure, is brilliantly wistful.  Veering from low key to emotionally volatile Kensaku Shinohara richly conveys Kazuki’s angst and anguish. This trio’s rapport and chemistry is palpable and is integral to the production’s success.”
(これもすごく嬉しい!ぶりりあんと!我らがYukiちゃんはどのメディアのレビューでも絶賛)

lightingandsoundamerica.com
“(Maho) Honda brings a quiet elegance to the role of Arisa and Yuki Kawahisa keeps Honoka’s run-on speeches flowing without ever becoming an irritant. Kensaku Shinohara ably suggests a deep unease behind Kazuki’s deadpan demeanor. ”
(これもものすごーく嬉しい!エレガンスだってエレガンスだって)


予定されている公演は6月10日までです。これからが勝負です。

チケット:https://web.ovationtix.com/trs/cal/30245/1525147200000
promo code: Special30
promo code (friends & family) : Please DM. Let me give you directly:) 

Time’s Journey Through a Room
https://playco.org/plays/times-journey-room/

Now through June 10 at the ART/New York Theatres—Mezzanine Theatre, 502 West 53rd Street.
Student Tickets $15. $15 Rush ticket 45min before the curtain opens.

By Toshiki Okada,
Translated by Aya Ogawa,
Directed by Dan Rothenberg
Featuring: Maho Honda, Yuki Kawahisa, Kensaku Shinohara
Stage Manager: Molly Shea
Assistant Stage Manager: Codey Leroy Butler
Assistant Director: Noa Egozi
Set design: Anna Kiraly
Lighting design: Amith Chandrashaker
Costume design: Maiko Matushima
Sound design: Mikaal Sulaiman
Movement consultant: Lily Kind

@ ART/New York Theatres
Produced by The Play Company

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Three Billboards Outside Ebbing, Missouri (邦題:スリー・ビルボード)

TBOEM.png

本当に素晴らしい映画です。第42回トロント国際映画祭で最高賞となる観客賞を受賞、アカデミー賞の前哨戦としての注目度も高い第75回ゴールデングローブ賞でも主演女優賞や脚本賞等を総なめにするなど、その素晴らしさはお墨付きでございます。

マーティン・マクドナー(Martin McDonagh)氏が脚本、監督、プロデューサーを務めたブラックユーモアあふれる映画で、娘を何者かに殺害された母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド/Frances McDormand さん)が、3つの巨大なビルボードをレンタルし、そこに地元警察を批判するメッセージを掲載することで、彼らに未解決事件の追及を要求するというお話。トレイラーはこちら。

娘を失った絶望を抱え、どんなに敵を作っても諦めない母親の、決意、強さ、怒り、無念さ、罪悪感、愛情、葛藤を見事に演じきった主演のフランシス・マクドーマンドさん。しかし素晴らしいのは彼女だけではありません。地元で愛されるヒーロー的な警察官を演じたウディ・ハレルソン(Woody Harrelson)さん、ちょっと単純で怒りっぽくてレイシストだけど人情深く正義感のある部下の警察官を演じたサム・ロックウェル(Sam Rockwell)さんの演技も、もう素晴らしすぎて目が離せません。

白人警官が無実の黒人青年を射殺するという事件が起こったミズーリ州の田舎町で繰り広げられる、ミルドレッドと警察官たちを中心とした人間くさい人間ドラマは見所満載。今後の躍進にも注目、オススメです!

☆☆☆

ところで、

実は、

この映画、

わたしも出演しました。

2週間前にお誘いを受けた時から今か今かと楽しみにしていたスクリーニングで知った衝撃。

出演シーンが全カットでした〜。

これが噂の「編集室の悲劇」か、と。

お隣には、「ひとりだと怖いからサポートお願い!」と頼み込んで一緒にスクリーニングに来ていただいたゲストが。わたしはもちろん観ている途中で気がついたのですが、自分の役がスクリーンに出てくること前提で来ていただいた手前、説明も長くなってしまうし、邪魔が入ることなく映画をフルに楽しんでいただきたかったので、最後まで黙っておりました。声を出すと他の観客にも迷惑だし、なにより映画に失礼だし。

映画が全て終わり、エンドロールが流れた途端、観客は総立ちで拍手喝采の雨あられ。そんな中、「MAHOの出演シーンを見逃しちゃったなぁ。『どこだった?』って聞くのも申し訳ないし、とはいえ見てないから感想は言えないし、どうしたものか、、、うーん」的な、そのゲストの、優しさのにじみ出たなんとも言えないお顔が印象に残っています。

見逃したのではなく、出てこなかったのです〜。お気遣いいただきこちらこそ申し訳ない〜。

本当に素晴らしい映画に仕上がっていたので、舞台裏のキャストやクルーの皆さんのお仕事ぶりを思い出すと感無量です。俳優として思うように貢献できなかったのは残念でしたが、結果は謙虚に受け止め、これを糧に精進したいと思います。

みなさま、ぜひご覧くださいませ!

2つの事件

今週はマンハッタンで悲しい事件が2つありました。

1つは、日本でも報道された通り、火曜日の午後、ロウワーマンハッタンの川沿いの自転車&歩行者専用レーンにトラックが突っ込みました。8人が死亡、11人が負傷したことがこれまでに判明しています。被害者の中には、卒業30周年アニバーサリーを祝うためにニューヨークを訪れサイクリングを楽しんでいた、アルゼンチンからの男性グループもいたそうです。

もう1つは、水曜日の朝、通勤時刻の真っ最中に、イーストビレッジで起きた銃発砲事件。以前交際のあった男性から撃たれた女性が亡くなり、直後にその男性も自殺を図ったようです。女性は通勤に使ったシティバイク(※)をアスタープレイスのステーションに駐輪しているところだったそうです。

※市内の路上に無数にあるステーション間で、セルフサービスで自転車を乗り降りできる自転車シェアのプログラム。

citybikeafterthe shooting

事件のあったステーションの、撃たれる直前に被害者の女性が駐輪したと思われるバイクの隣には、たくさんのお花が添えられていました。シティバイクは誰でも自由に借りられますが、きっと一昨日から誰もこのバイクには乗っていないのでしょう、、、

被害者、関係者の方々は辛い時間を過ごされていることと思います。