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新作ドラマ、オーディション情報

二アベから2年、近藤司、川出真理、わたし、の同じチームで新作ドラマを撮ります。マリコとタイチのその後。。。ではなく、今回はジャーナリズムをテーマにした新しいストーリーで、ただいまオーディションの真っ最中。

NYのニュースアプリ会社で働く女性主人公の上司と同僚、メインの登場人物4人を演じる俳優を募集しております。下記にオーディション情報を公開しますので、興味がある方、興味がありそうな方をご存知の方、ぜひともお知らせください。

  • 主人公の上司(35〜45)男性:主人公の新しい職場の上司。ジャーナリストとしての経歴は長いが自分の才能と人生に疑問を抱いている。
  • 主人公の同僚(20〜35)男性:あまり仕事ができないが陽気で愛嬌があり憎めない。
  • 主人公の同僚(20〜35)男性:ゲイ。口数が少ない。コンピューターに強い。
  • 主人公の同僚(18〜32)女性:ハーフの日本人。生まれも育ちも日本なのに日本人に見えないことにコンプレックスがある。

10月中旬〜11月にNYで撮影予定。ユニオン、ノンユニオン可。契約カテゴリーは、SAG-AFTRA New Media。有償。

興味がある方はキャスティング担当:hodobuzz.casting(あっと)gmail.comまで、レジュメとヘッドショット、もしあればアクティングリールのリンクも添付して、メールをお送り下さい。選考させていただいた後、オーディションの案内を、企画と役の詳細と共にお送りさせていただきます。

新作は(も!)、きっと面白い作品になると信じています。現場が楽しいことは間違いなしです。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご協力をお願いします!Thank you for your time and consideration:)

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本日火曜朝日新聞朝刊にて

本日火曜の朝日新聞朝刊「オピニオン」欄に、ハフィントン・ポストに書いた記事「大炎上した日本風オペラ『ザ・ミカド』なぜ怒りを買ったのか」が掲載されました。

The Asahi Shimbun, a Japanese newspaper with the world 2nd largest circulation of 8 million, picked up my article on the Huffington Post about the “yellowface” problem related to the recent ‘The Mikado’ cancellation. Check out their morning edition.

MIKADOonASAHI10:6出勤前の忙しい時間に紙面をスキャンして送ってくれた弟よ、ありがとう!
(注:著作権の関係で画像はぼかしてあります)

この件に関してたくさんのコメントを読ませていただいて、差別は政治的文化的な文脈の中で解釈しなければいけない、ということをあらためて考えさせられました。

日本では冗談になることが冗談にならないところに、この問題の根深い闇があるのだと思います。

わたしも日本で生まれ育った日本人のひとりです。アメリカに住むアジア系アメリカ人のみなさんの話を直接聞いたり、その暮らしぶりを肌で感じたりしたことがなければ、なぜ今回の「ザ・ミカド」を多くの人が差別だと思ったか、ピンとこなかったかもしれません。

今回の騒動に関しては、個人の賛否とは別にして、まずは事実を受け止めていただきたい。実際にたくさんの人が「このミカドは差別的だ」と感じた、という事実を。

その上で会話をスタートさせることが、問題解決の鍵だと思いました。

☆☆☆

友人で脚本家/俳優の近藤司くんが、雑誌Penのブログに関連記事を書いてくれました。ぜひご一読あれ。
「アメリカで炎上するアジア風エンターテイメントたち」

彼のブログの他の記事も身近なトピックが新しい視点でとりあげられていて面白いのでぜひ。

☆☆☆

この辺りの関連スレッドのコメントもすごく参考になりました。

大炎上した日本風オペラ「ザ・ミカド(The Mikado)」はなぜ怒りを買ったのか

ニューヨークのシアターカンパニーである、ニューヨーク・ギルバート・アンド・サリバン・プレイヤーズ( New York Gilbert and Sullivan Players 、以下NYGASP)が、12月に公演予定だった「ザ・ミカド(The Mikado)」というオペレッタ(喜歌劇)のキャンセルを発表しました。

アジア系コミュニティを中心に、たくさんの人々からの抗議の声を受けての決定です。

☆ 「ザ・ミカド」ってどんな作品?The Mikado fb

「ザ・ミカド(=帝)」というタイトルなので日本の話かと思ってしまいますが、そういうわけではありません。

舞台は、日本をモデルにした架空の街「ティティプー」。日本人っぽいキャラクターたちが巻き起こすドタバタコメディを通してヴィクトリア時代のイギリス政府を風刺するこのお話は、ギルバート&サリバンが残した14作品の中で最も人気の高い演目のひとつです(wikipedia)。

(写真:NYGASPの公式FBページより)

キャラクターたちに付けられているのは日本人の名前ではなく、「ヤムヤム」「ナンキ・プー」など、東南アジアや中国の言葉っぽく聞こえる英語の幼児語や単なる音を元にした名前です。そんな彼らを演じるのは、日本っぽいメイクを施した白人の俳優というのが慣例。セッティングや衣装やジョークなども、西洋目線からの日本っぽさが強調されたものになっています。

とまあ、こんな感じで、日本人のわたしからするとツッコミどころが満載。もっとも、日本人や日本文化の描き方が間違っているのは当然かなという気もします。「ザ・ミカド」は、100年以上前の1885年、イギリスでイギリス人によってイギリス人のために作られました。当時のイギリスの人々にとっては日本という国のリアリティなど、おとぎ話の中の架空の国と同じ程度でしかなかったでしょう。

しかしながら、今回公演キャンセルに至った経緯を振り返ると、日本人や日本文化の解釈が間違っているのがいかん、という単純な話ではなさそうです。

☆ 物議をかもす 「ザ・ミカド」のイエローフェイス

実は、「ザ・ミカド」が物議をかもしたのは、今回が初めてではありません。2004年にはニューヨークで、2007年と09年にはロサンゼルスで、2007年にはボストンで、2011年にはオースティンで、2013年にはデンバーで、そして2014年にはシアトルで、同じく「ザ・ミカド」の公演に対する抗議運動が起こっています。シアトルの模様は全米ニュースにとりあげられて注目を集めました。

白人の俳優がアジア人の役を演じることを、俗に「イエローフェイス(Yellow Face)」と言います。もっと具体的には、アジア人っぽいメイクアップを施したり、英語にアジアなまりを加えたりすることで、アジアっぽいイメージを誇張して演じることがイエローフェイスと呼ばれます。

「ザ・ミカド」の公演スタイルを含め、イエローフェイスの是非については長年にわたって議論されてきました。

この話題を語る上でまっさきに名前があがる人物の中に、ブロードウェイ舞台「M バタフライ(M Butterfly)」でトニー賞やゴールデン・グローブ賞をはじめとする数々の賞を受賞した中国系アメリカ人脚本家のデイヴィッド・ヘンリー・ウォン(David Henry Hwang) さんがいます。彼は「フェイス・バリュー(Face Value)」(1993年)、「イエローフェイス(Yellow Face)」(2007年)といった作品を世に出したり、数々の関連インタビューに答えたりすることで、多くの人々の考えに影響を与えてきました。

☆ 対 NYSAGP「ザ・ミカド」抗議運動のインパクト

今回の抗議運動の中心になった人物のひとり、リア・七子・ウィンクラーさんにお話をうかがったところ、やわらかい物腰で以下のようなことを話してくれました。

リアさんは、9月の中頃に届いたNYGASPの「ザ・ミカド」のフライヤーを目にした途端、強烈な違和感を覚えたと言います。

黙っていてはいけない…!

そう思った彼女は、まずNYGASPに直接電話をかけて問い合わせをし、全キャスト40人中アジア人はふたりのみという事実を知らされ、このプロダクションがイエローフェイスであるという確信を得ました。

その後、1年前の抗議運動についてシアトル・タイムズの関連記事を担当したジャーナリストにすぐに連絡をとり、彼のアドバイスにしたがって自身のブログに行動を呼びかける記事を投稿。記事はSNSで瞬く間に広がり、1夜にして20,000人の人に読まれたそうです。

それを受けて、NYGASPの幹部メンバー、公演予定会場、 大手Yelpを含む複数の口コミサイトには、抗議の電話やEメールや書き込みが殺到しました。同時にリアさんのところにも心ないメッセージが届いたそうですが、それをはるかに上回る数の共感・激励のメッセージが寄せられて驚いたと言います。

彼女の周りには志を共にする10-12人ほどのメンバーが集まり、サポート体制が整いました。メンバー内で話し合い、「人種差別的な今のプロダクションではない、別の方法での公演を検討してくれないか」という要求をNYGASP宛に出そうとしていた矢先、先方から公演の全面キャンセルを決定する知らせが届いたそうです。

リアさんのブログ記事投稿から、NYGASPの公式Facebook上でキャンセルの知らせが発表されるまでにかかった時間は、わずか2日。この問題への人々の関心の高さを思い知らされる結果となりました。

the-mikado-nygasp-flyer(写真:NYGASPのフライヤーの一部。リアさんのブログより。)

☆ アメリカで直面する人種の壁

この一連の騒動を理解するには、日系人を含むアジア系アメリカ人のみなさんの暮らしぶりに思いを馳せる必要があると思います。

わたしのアジア人の友人の例を3つ出します:

  • アメリカで生まれてそこで幼少期を過ごしたAさんは、現地校に通っていた4歳の頃、鏡を見ては「わたしはどうしてみんなと違ってこんなにヘンな顔をしてるんだろう」と思いながらもんもんと過ごしていたそうです。
  • 結婚してアメリカに移住して家族と暮らしているKさんは、自分自身の似顔絵を描く8歳の娘さんが、髪色をかたくなに金髪に塗りたがることに胸を痛めていました。
  • 大人になるまでアメリカで育ったHさんは、非アジア人の子たちが、家の前まで走ってきて、中国語の音を真似た言葉を叫んで去っていく、というようないじめを子どもの頃にたくさん経験したと話してくれました。

周りのアメリカ人と見た目が違うことに悩む。アジア人だということで他の子からからかわれたり仲間はずれにされたりする。周りのほとんどが自分と同じく日本人という環境で育ってきたわたしは、幼い頃にこうした経験をしたことがありません。一方、アメリカで暮らすアジア系アメリカ人のみなさんは、幼い頃から日常的に、こうした人種の壁と向き合いながら生活しています。

楽しむために作られたエンターテイメント作品の中にも、偏見を増幅してしまう要素は存在します。

例えば映画。南カリフォルニア大学(University of Southern California)の調査によると、2013年に最も売り上げの大きかった映画100作品の中の3,932つのキャラクターのうち、台詞のあるアジア人の役は全体のキャラクターの4.4%だったそうです。この数字は、アジア人がアメリカの全人口に締める割合が約5%(wikipedia) だということを考えると妥当に思えるかもしれません。しかしながら、頭数に入っている多くのアジア人キャラクターが脇役もしくは小さな役だということを考えると、現代のアメリカの映画界がアジア系アメリカ人の現実を正しく反映していると言うことはできないのではないでしょうか。

そんな偏ったアメリカのエンターテイメントを日常的に観ているアジア系アメリカ人のみなさんが、NYGASPの「ザ・ミカド」のような舞台を観たら、どう思うでしょうか。アジア人っぽい特徴をおもしろおかしく誇張させたキャラクターたちが、アジアに関するジョークを連発する、白人だらけの舞台を観たら…。

実際に何が起こったかは前述の通りです。

☆ 政治的な正しさ(PC)と「ザ・ミカド」のこれから

エンターテイメント作品を発表するときは、差別的な偏見を拡散しないように気をつけなくてはいけません。そうでないと、多くの人に受け入れてもらえません。

差別的でないことを表す言葉を、アメリカでは「政治的に正しい」=「ポリティカリー・コレクト(Politically Correct)」、略して「ピー・シー(PC)」と言います。一般的に、多様な人種や文化が混在するアメリカのメディアは、PCの厳しい水準を持っています。

今回のNYGASPの「ザ・ミカド」は、PCの視点が欠落していました。その結果、アジア人への差別的な偏見を増幅させるものと受け止められ、多くの人の怒りを買ったのです。

SNSが発達し、少数派の意見が表面化されやすくなった今、PCを考慮せずに作品を世に出すことは難しくなりました。SNS的なコミュニケーションの形はますます発展するだろうと考えられるので、この流れはこれから先もっと強くなるでしょう。

では、PCを考慮しなければいけない中で、人気歌劇である「ザ・ミカド」はどのように演じられていくべきなのでしょう。

キャストをアジア人中心にすればいいのでしょうか(過去のミネアポリスのプロダクションでは実際にそのように演じられました)

物語の舞台である架空の街から、日本っぽい要素を除けばいいのでしょうか。

そもそも「ザ・ミカド」はもう演じられるべきではないのでしょうか。

いろいろな意見が飛び交っていますが、PCの基準は社会の動きやそこで暮らす人々の価値観とともに変わるので、その時代と場所にあった答えをひとつひとつ出していくしかありません。

「わたしたちは、会話を求めていました。」

とくに印象に残ったリアさんの言葉です。

今回は、双方が話し合いをする前に、NYGASPが率先して公演をキャンセルするという結果になりましたが、違和感を率直に先方に伝えることで会話のきっかけをつくり、建設的な解決法を導きだそうとしたリアさんの姿勢には多いに賛同します。

11月にはニューヨークでリアさんたちを中心とした複数の団体が力を合わせ、「ザ・ミカド」の今後や今回の出来事の社会的な重要性を話し合うコンファレンスが開かれる予定だそうです。わたしも一緒に考え、会話に参加してこようと思います。

(この投稿は、9月30日の The Huffington Post に転載されました。)

俳優が教える、写真うつり向上の極意

先週末、前回ヘッドショットを撮ってくれたフォトグラファーのお友達ダグラスくんのところで、 新しい写真を撮ってもらいました。(ヘッドショット修正 before & After の投稿はこちら

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こんな感じでした。

ちなみに、アホ毛は英語で「flyaway」と言います。

☆☆☆

「写真うつりをよくしたいんだけど…」とお友達から相談を受けたので、わたしのおすすめの方法をシェアします。

例えば笑顔で写りたい場合、

よい笑顔をつくろうとするのではなく、レンズを人や物に見立てて笑いかける

これです。人に撮ってもらう場合はもちろん、セルフィー(自分撮り)でも同様です。

緊張を解くためには、いかに意識の焦点を自分から外せるかがポイントです。うまくリラックスできれば、その人の魅力が自然と表情に表れます。

役に立つのは「想像力」。

実生活で、あなたの最高の笑顔を引き出してくれる人は誰ですか?恋人やご両親、はたまたお子さんでしょうか。彼らをレンズの向こうに想像し、笑いかけてみてください。出来上がった写真には、最高の笑顔のあなたが写っているはずです。

一緒に暮らしている猫ちゃんや、大好物のアップルパイ、大好きなひまわりの花など、想像するのは人でなくてもよいですよ。

カメラを他の何かに見立てるのが難しければ、関連したシチュエーションを想像するだけでも効果があります。

カメラと向き合った瞬間に、「今のわたしの顔、どう見えてるかな?」と気になってしまうのは当たり前です。しかしながら、写真うつりが悪い=表情が固くぎこちなくなってしまう根本の原因がこの自意識だと思います。何万回も写真を撮られているプロのモデルであっても、意識の焦点を自分に向けていては顔がこわばってしまいます。

自意識をうまく手なずけられれば、息を止めない、まばたきのタイミングを計算する、光の当たり具合や顔の角度を意識するなど、他の技術的なことにも気をつける余裕が出てくるので、写真うつりはどんどんよくなることでしょう。

実は、自意識に関しては演技でも同じことが言えます。観客やカメラの目からどう見えているかな、こういう風に見られたいな、などと考えながら演じると、演技のリアリティは失われてしまいます。

わたしが通っていた演技スタジオでは、この「自意識の罠」に陥るのを防ぐため、自分の役の目的を達成すること、それを相手から手に入れることに意識の焦点を集中させることを徹底して教えてくれました。具体的には、お金を貸して欲しい、プロポーズして欲しい、などという目的を達成するために、相手の言葉をよく聞き、表情や仕草をよく見て、それを元に、どのような意図で自分の台詞を口に出すのか、どのようなボディランゲージや動きをするのか、演技の最中に常に考えながら臨機応変に対応する、ということです。すると、実生活のコミュニケーションと同様、その過程で、笑ったり、怒ったり、驚いたり、悲しくて涙が出たり、といった感情が自然と溢れてきます。演技のリアリティは、「ここで怒ろう」「ここで泣こう」などと計画されたものではない、瞬間瞬間の自然な反応の中に生まれます。

演技と同様、写真の中の魅力的な表情も、「つくる」のではなく、「引き出す」イメージです。

というわけで、カメラと向き合うときは、こうした演技の要素を生かしてみてくださいね。笑顔以外にも、仕事ができそうな顔、頭が良さそうな顔、セクシーな顔、驚いた顔、おちゃめな顔、と引き出したい表情によって想像する人やシチュエーションを変えて試してみましょう。そして、その瞬間だけの、あなただけの、生き生きした表情を写真におさめてくださいね。

追記:この投稿は6月14日の The Huffington Post に一部改訂して掲載されました。

ニューヨーク俳優たちに学ぶ「副業」サバイバル

HP reality夢を与える仕事も大変だ。Photo by Kei Itaya

俳優がニューヨークという街にやってきて、演技1本で生計を立てていくのは簡単ではない…ということを、経費、生活費、収入をご紹介した前回の記事で少しご覧いただきました。では、経済的に破綻せずに、好きな演技を続けていくにはどうすればいいか。

出て行くお金をこれ以上減らすのは難しい。では、入ってくるお金を増やしましょう。

そうです。他の仕事でお金を稼げばいいのです!

プレイやミュージカルの舞台に立つこと、映画やテレビで台詞のある役を演じること、このふたつを「演技の仕事」と定義するとすれば、ニューヨークの俳優たちは、実に上手に「副業」を利用しています。

 

こんなにある!俳優たちの「副業」

〜13㌦/時間:
ウエイター/ウエイトレス、バスボーイ、キッチン、レストランホステス、バーテンダー、ケータリング、セキュリティガード、ホテルのフロント、タクシーやリムジンのドライバー、デリバリードライバー、新聞配達、 ショップ販売員、レジ打ち、施設の受付、会社の事務作業、など。

13㌦〜/時間:
ベビーシッター、ペットシッター、犬の散歩、お掃除サービス、引っ越しサービス、個人タクシーのドライバー、自転車メッセンジャー、観光ガイド 、不動産ブローカー、ドアマン、美容テクニシャン(ネイル、エステ、ワックス、まつ毛エクステンション、かつらなど)、コンピューター修理、テクニカルサポート、翻訳 、通訳、家庭教師、キャスティング手伝い、シアター手伝い、撮影手伝い、着ぐるみの中の人、ブロードウェーのビラ配り、イベントコンパニオン/セールスアシスタント、など。

30㌦〜/時間:
グラフィックデザイン(俳優のウェブサイトなど)、ビデオ編集(俳優のリールなど)、ワークショップ開催(演技、ダンスなど)、インストラクター(ヨガやピラティスなど)、パーソナルトレーナー、個人の美容テクニシャン、マッサージセラピスト、カウンセラー、レポーター、MC、ピアノバーホステス、ゴーゴーダンサー、ストリッパー、トレードショーモデル、ヘアモデル、など。

70㌦〜/時間:
カメラマン(俳優のヘッドショットなど)、結婚立会人、フィットモデル、パーツモデル、ファッションモデル、広告モデル、など。

成功報酬、チップ、その他:
ストリートパフォーマー、ストリートミュージシャン、ライター、ブロガー、買い付け、ネットワークビジネス、「ねずみ講」、など。

「演技の仕事」のオーディションは急に知らされることが多いので、「副業」は時間の融通がきくものが人気です。上のリストはほんの一例です。

書いておいてなんですが、時給はあくまでも目安として考えてくださいね(※)。

時給が高いグループに分けた「副業」ほど、単発だったり従事する時間が短かったりします。例えばモデルの仕事は、撮影時の時給は高いものの、落ちたものも含めオーディションにかかるすべての時間を入れて換算するとその額はがくんと低くなります。仕事の回数も保証されていません。一方、レストランやバーは時給こそ低めですが、高級店や流行のお店になるとチップだけで1日200~300ドル稼げるなんて話も聞きますし、継続的な仕事が約束されています。

この他にも、バックグラウンド(エキストラ)出演、業界内ビデオやCMへの出演を「副業」にしている俳優はたくさんいるようです。

エキストラは、「16時間を超える拘束は、超過1時間ごとに1日分の撮影料を追加でもらえる」「必要な食事や休憩をおろそかにした制作側には罰金をチャージできる」などといった俳優の労働組合の規定が適用されるものも数多くあり、あわよくばそれだけで生計を立てられるくらい労働環境が整っています。CMは、使用料や印税を味方につけることができれば、かなり条件の良い仕事になります。

☆☆☆

いかがでしたでしょうか。ニューヨークは「サラダボウル」の異名を持つ多様性の街ですから、副業のバラエティだって豊富です。

ニューヨークにやってきた本来の目的に専念するためにも、経済面の心労が足手まといになっては困りますね。こちらでの滞在をお考えの方は、持ち前の才能、体力、知識、技術、ネットワークを生かしたぴったりの「副業」を探してみるのが、サバイバルの鍵になるかもしれません。

ちなみにわたし自身は、とあるお宅の黒ずんだ高級銀食器をひたすら磨いてピカピカにする仕事をしたことがあります。ニューヨークでこんな面白い「副業」やったよー、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいね。

HP  Big Dog Walker iphoto

忙しい飼い主に代わって、犬の散歩を請け負うドッグウォーカー。
料金は1匹30分で15㌦ほど。数匹連れて歩くと、1回分でけっこうよいお金になるそうです。


※)職種別の就活情報サイト、最大手のオンライン掲示板「Craigslist」の求人コーナー、日系の地元新聞やオンライン掲示板の求人コーナー、それぞれの組合の最低または平均賃金、そして友人の経験談などから独自に算出しました。チップは計算に入れていません。

注)ニューヨークにいる日本人俳優は、学生ビザ(F-1)、OPT、アーティストビザ(O-1)のどれかをお持ちの方が多いと想像します。ご存知の方も多いと思いますが、学生ビザは一部の例外を除いて一切の労働を許可していませんし、アーティストビザも申請時のビザカテゴリー以外での労働は基本的に許可していませんので、注意が必要です。詳しくは移民弁護士さんにお尋ねください。

(この記事は2015年2月26日の「The Huffington Post」に転載されました)