カテゴリー別アーカイブ: 3. 俳優塾(クラス&セミナーなど)

平田オリザさん主催、演劇ワークショップ@JAPAN SOCIETY

派手に暴れたスノウストームの翌日は、足首の自由が効かないがっちがちのスノーブーツで防寒してミッドタウンまでお出かけ。ジャパンソサエティの平田オリザさん主催のワークショップに参加するためだ。

ホワイトチョコレートでフォンドゥしたみたいに、雪がこんもり積もって凹凸がなだらかになったマンハッタンの姿がかわいい。風に巻き上げられた粉雪がお日様を反射して、街を包む空気がキラキラしている。

Newsletter_content_0209参考URL) Exploring Naturalism: Acting Workshop with Oriza Hirata  by Japan Society

ワークショップは演劇の手法をとりいれたものだが、プロの俳優にも一般の方にも面白いだろうと思う内容であった。

言葉の向こう側にあるコンテクストに注目することで、「理解」を共有するコミュニケーションについて考えるよい機会であった。

一例を挙げると、「Are you tourist?」という台詞でも、育ってきた文化や環境の異なる個人では、”どういう状況なら他人に話しかけるか”が違うのでコンテクストが変わってくる…ということを、実際に台本を演じることを通じて参加者に実体験させるということをやった。

このようなこのワークショップを、フランス、韓国、オーストラリアなど世界の様々なところで行ってきたオリザさんだからこそ気づけた文化の違いなどについてもお話がうかがえたので、こちらもとても興味深かった。

ニューヨークにいると、青、緑、茶色、黒とさまざまな瞳の色に出会うことがある。あまりにも個人差があるので、ふと、「こんなにも目の色が違う人間同士が、ほんとうに同じ色をみているのか?」と不思議になることがある。

例えば緑という色はAさん、Bさんどちらにとっても緑と言う名前の色だけど、ふたりの「緑色」の見え方が同じなのかということは、誰にもわからない。

ニューヨークという文化ごちゃまぜ&前提が通用しない環境にくる前の自分だったら、もしくは中学高校のとんがりたい時期の自分だったら、オリザさんの話をまた違った風に受け取っただろうな。そんなことを思ったりしながら、赤べこみたいにフンフンうなづきっぱななしの3時間があっという間に過ぎていった。

夜にはまたジャパンソサエティに帰ってきて、オリザさんの劇団「青年団」の舞台を観た。感想は次回に。

チャンスはつくれ

映像俳優組合(SAG)による、ショートフィルムの試写会に参加した。

約8本の6~10分のショートフィルムの上映に続いて、質疑応答。関係者のみのためか、製作サイドを励ますような話が中心であった。

印象的だったのは、司会者が放ったこの言葉。

「技術が発達して撮影や編集が楽になったので、今は誰でも映画が撮れます。俳優たちが飛躍の機会(a break through)をただ待つだけだった時代は終わりました。これからは自分たちがプロデューサーになり、ディレクターになり、演技する場をどんどんつくっていかなければいけません。」

そうだそうだ!

と一同、拍手喝采。

たくさんインスピレーションをもらい、よい勉強になった。

あと、長い試写会の前には何か食べておいた方がいいということも思い知った。