作成者別アーカイブ: 本田真穂 (Maho Honda)

本田真穂 (Maho Honda) について

東京と北京を経て2009年に渡米、現在はニューヨークで活動をする俳優。モデル、声優、制作プロデュース、コラム執筆もやります。野鳥やペットうさぎのために市内でボランティア活動をしています。仕事の詳細は公式ウェブサイトへ。Welcome to the official blog of Maho Honda, a New York based actor/producer/columnist/model originally from Japan. Please visit http://www.mahohonda.com/ for more info. Thank you!

インスタグラム

始めました!

@mahohondanyc

https://www.instagram.com/mahohondanyc/

インスタグラムは写真のSNSだそうなので、気に入っている写真、ブログには載せられなかった写真などをアップしていきたいと思います。

プロフィールにも俳優と書いておりますが、お前誰だよ知らねーよという方にも楽しんでいただけそうな写真を選んでいきたいと思っております。

どうぞよろしくお願いします。

 

DSC_7280ハトたちのお食事の写真。(※インスタ用ではない)

DSC_7278やたらめでたい絵。

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危機感ゼロ

DeepSleeper

デスクで作業をしている時、油断していると足元で寝ているのでドキッとします。驚かせたり踏んでしまったりしないように気をつけています。

野生味の全くない、無防備すぎるお姿。

いきなりの病気で一時はどうなるかと心配しましたが、ニコリーノは元気です。

俳優が教える、写真うつりの極意その2。簡単すぎる好感度アップの方法

寒さに負けず、新しいヘッドショットを撮影しました。

MahoHonda2018_web

MahoHonda2018s_webPhoto by Masaki Hori
Instagram: @mhheadshots

以前、演技を利用した写真写り向上の極意についての投稿を掲載したところ、「わかっちゃいるけど出来ないんだよ」という意見をいくつかいただいたので、 ヘッドショットを撮るにあたって今度はもっと技術的な方法を紹介します。

前回は、写真写りが悪くなってしまう=顔がこわばってしまうのは自意識のせいだというお話をしました。

顔の角度や姿勢(主に首や肩の角度)を意識したりというテクニックは置いておいて、「自意識の罠」からどうしても逃れられない時、少し気をつけるだけで、より自然な、より好感の持てる表情を演出できる方法とは、

 

「口をちょっと開けること」

 

ちょっとです。ちょっとだけ。

具体的には、歯を軽く閉じたまま、唇をリラックスさせてほんのり開けるぐらいの「ちょっと」です。

ほんのちょっと口を開けるだけで、緊張でこわばった口元が緩む上に、表情にほどよい「隙」が生まれ、親しみやすい雰囲気を作り出すことができます。

2年前に指導を受けたダンスの振付けの先生が教えてくれたことも参考に:

「口を閉じたままだと、見る人たちに近寄りがたい印象を与えてしまうの。口は『魂へのアクセスポイント』。口が開いていることで、見る側はあなたに惹かれ、コネクトすることができるのよ。だから、(ダンス中に)カメラがクロースアップの時は特に、口をちょっと開けるように意識してみて。」

だそうです。「口は魂へのアクセスポイント」とな。ふむふむ。

写真や映像においては、口をちょっと開けるだけで、好感度が上がるのですね。

ただし、むやみに口を開けるとだらしない印象になるだけなので、顔に緊張感が全くないのはよくありません。また、開け方を間違えると、不自然だったり、媚びているような印象になってしまったりもする恐れもあるので注意が必要です。

程よい加減を掴むためには、練習あるのみ。鏡はもちろん、スマートフォンも便利です。どんどんセルフィー(自撮り)してみましょう。

Masakiさんにいただいた(ありがとうございます!)完成前の写真を使って、例を挙げます。わたしの顔がいっぱい出てきますが、どうぞお許しを、、、

MahoHondaHeadshotEx1

口をちょっとだけ開けると、シリアスながらも固くない表情に。

 

MahoHondaHeadshotEx2

ちょっと口を開けたまま口角を少しだけ上げると、より柔らかい表情に。

 

headshotweb1

他にも、口を大きく開けてあごを上げた笑顔だと、オープンな印象に。

 

headshotweb2

口を閉じてあごを引いた笑顔は、ちょっとたくらんでいるような印象に。

 

口を閉じていても、口角を上げれば表情が和らぎますね。

とはいえ、お顔によって似合う表情は違いますし、免許やパスポート用の証明写真や、ビジネス用のヘッドショットなどの場合は口を閉じている写真のほうがプロフェッショナルな印象になります。また、男性は女性に比べて「強い」イメージの演出を求められることが多いですよね、、。

求められている表情、演出したい雰囲気や用途によって、臨機応変に対応したいところです。

あ、あとは、ちゃんと呼吸をしましょう。息を止めていては、やはり顔もこわばってしまうようですね。

アカデミー賞に向けて盛り上がるアワードシーズン。権威ある賞の存在意義と、サグ・アワード

OscarBestParentsハリウッドのお土産屋さんで人気のオスカー像

米アカデミー賞(通称:オスカー)のノミネーションが公式に発表されましたね。

毎年、年末から翌年の3月までは「アワードシーズン」と呼ばれ、数々の権威ある賞のノミネーションや受賞が、時期を見計らった絶妙なタイミングで次から次へと発表され、アメリカの映画界、テレビ界は活気にあふれます。そのトリを飾るのが、皆様もご存知のアカデミー賞。

この一連の流れのおかげで、前回少し触れたゴールデングローブ賞や、全米製作者組合(PGA)賞などは、それ自体に権威があるだけではなく、アカデミー賞の前哨戦と呼ばれて注目されています。

 

アワードシーズン、権威ある賞の存在意義

数々の権威ある賞が存在することは、映画界を盛り上げ、映画作品の質を向上する大切な役割があると感じます。

アメリカは資本主義。こうした賞がないと、映画は観客数や興行成績などの数字で評価されてしまいます。つまり、「売れた映画」のみが注目され、「売れる映画」のみが制作されるようになるでしょう。

エンターテイメントも「ビジネス」ですから、売れるためのプロモーション要素は大切です。しかし、映画などの映像作品は一種の芸術であることを考えると、ストーリー、脚本、監督、演技、編集、美術、音楽など、作品としてのクオリティよりも「売れるかどうか」がまず優先されてしまう環境では、良い作品は生まれてきませんね。

多大な予算をかけて、超人気監督に依頼し、超人気俳優を起用し、巷で大ヒットした原作を映画化すれば、多くの観客が映画館に足を運ぶことでしょう。しかしながら、「低予算の映画」「超人気監督も超人気俳優もいない映画」「人気の原作がない、またはオリジナル脚本の映画」など、プロモーション要素が比較的弱い映画でも、素晴らしい作品であれば、世界中に数々の賞が存在するおかげで、多くの人の目に触れるきっかけを得ることができます。

もちろん、「良い映画」の定義は、条件、状況、観る人それぞれよって異なりますので、賞をとる映画=良い映画だと一概には言えません。そもそも製作者たちが魂を削って生み出した芸術作品に優劣をつけるのはナンセンスです。

しかしながら、数々の権威ある賞が存在し、観客数や興行成績とは別の基準で映画を批評できるシステムが整っていることが、映画作品全体のクオリティ向上に貢献するという点はやはり見逃せません。

作品が世に出るきっかけとなるだけではありません。権威ある賞の存在が、受賞者の今後のキャリアアップに多大なインパクトを与え、さらに、受賞によって得られる名声や誇り、他人からの尊敬が、より良い作品を生み出そうというモチベーションや努力に繋がります。

努力して生み出した作品が評価され、その評価が本人や周りに影響を与えてさらに良い作品が生まれ、というポジティブな連鎖が、明日の映画界を支えていきます。

 

俳優の、俳優による、俳優のための賞、サグ・アワード(SAG Awards)

SAGAwardsWinners2017( 写真はFacebookより)

我らが映画俳優組合(Screen Actor’s Guild、通称「サグ(SAG)」)もサグ・アワード(SAG Awards)という賞を設けており、オスカーを頂点にした賞レースにおける前哨戦のひとつとして注目されています。こちらの授賞式が先週の日曜、21日に行われました。

サグ・アワードは、サグに所属するすべての組合員が投票権を持ち、候補作品としてノミネートされた作品群の中から、各カテゴリーで賞にふさわしいと思う作品にそれぞれ投票することで選出されます。

俳優の、俳優による、俳優のための賞、それがサグ・アワードです。

実はわたくし、今年はサグ・アワードの候補作品をノミネートする委員会(ノミネーション・コミッティー)のメンバーに選んでいただきました。そのおかげで昨年末、2017年リリースの映画を一気に鑑賞させていただいたので、せっかくなので少しだけ私見を。全体的に今年は、

  • 「強い」女性が主人公の作品:「Three Billboards Outside Ebbing, Missouri(邦題「スリー・ビルボード」)」「Battle of The Sexes」、「The Post」「Wonder Women(邦題「ワンダーウーマン」)」など
  • 主要キャラクターの人種に多様性のある作品:「The Big Sick(邦題「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」)」、「Victoria & Abdul」など
  • 実話を元にした作品:「Disaster Artist」、「Darkest Hour(邦題「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」)」、「I, Tonya(邦題「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」)」など。「Battle of The Sexes」「The Big Sick」「The Post」も実話ベース

の躍進が目立ったように思いました。政治や社会情勢が反映されているからでしょうね。

優劣のつけようのない素晴らしい作品ばかりでしたが、総合的に映画としての完成度が高く、独断と偏見でおすすめするのは、

  • 「Three Billboards Outside Ebbing Missouri」:前回投稿参照。出演したから言ってるのではなく、とにかく面白い!(邦題前述)
  • 「Mudbound」:人種差別の根強く残る第二次世界大戦中&戦争直後のミシシッピを舞台にした2つの家族の物語。(邦題「マッドバウンド 哀しき友情」)
  • 「I, Tonya」:フィギア界の歴史に残る、トーニャ・ハーディーに関連するスキャンダルを基にした物語。(邦題前述)

などです。また、映画を観ている際、特殊メイクの辻一弘さん(「Darkest Hour」)や、編集のMako Kamitsunaさん(「Mudbound」)など、素晴らしい仕事ぶりのクレジットに日本人のお名前を見つけた時は、誇らしかったし、励まされるような気持ちになりました。

俳優たちの間でアワードシーズンが毎年大きく盛り上がるのは、同業者として演技や映画製作に対する敬意と理解があることに加えて、組合員の俳優みんながシーズンの中でも特に重要な賞のひとつに関与できることで生まれる一体感のおかげかもしれません。

第90回アカデミー賞の発表は、2018年3月4日です!

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri (邦題:スリー・ビルボード)

TBOEM.png

本当に素晴らしい映画です。第42回トロント国際映画祭で最高賞となる観客賞を受賞、アカデミー賞の前哨戦としての注目度も高い第75回ゴールデングローブ賞でも主演女優賞や脚本賞等を総なめにするなど、その素晴らしさはお墨付きでございます。

マーティン・マクドナー(Martin McDonagh)氏が脚本、監督、プロデューサーを務めたブラックユーモアあふれる映画で、娘を何者かに殺害された母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド/Frances McDormand さん)が、3つの巨大なビルボードをレンタルし、そこに地元警察を批判するメッセージを掲載することで、彼らに未解決事件の追及を要求するというお話。トレイラーはこちら。

娘を失った絶望を抱え、どんなに敵を作っても諦めない母親の、決意、強さ、怒り、無念さ、罪悪感、愛情、葛藤を見事に演じきった主演のフランシス・マクドーマンドさん。しかし素晴らしいのは彼女だけではありません。地元で愛されるヒーロー的な警察官を演じたウディ・ハレルソン(Woody Harrelson)さん、ちょっと単純で怒りっぽくてレイシストだけど人情深く正義感のある部下の警察官を演じたサム・ロックウェル(Sam Rockwell)さんの演技も、もう素晴らしすぎて目が離せません。

白人警官が無実の黒人青年を射殺するという事件が起こったミズーリ州の田舎町で繰り広げられる、ミルドレッドと警察官たちを中心とした人間くさい人間ドラマは見所満載。今後の躍進にも注目、オススメです!

☆☆☆

ところで、

実は、

この映画、

わたしも出演しました。

2週間前にお誘いを受けた時から今か今かと楽しみにしていたスクリーニングで知った衝撃。

出演シーンが全カットでした〜。

これが噂の「編集室の悲劇」か、と。

お隣には、「ひとりだと怖いからサポートお願い!」と頼み込んで一緒にスクリーニングに来ていただいたゲストが。わたしはもちろん観ている途中で気がついたのですが、自分の役がスクリーンに出てくること前提で来ていただいた手前、説明も長くなってしまうし、邪魔が入ることなく映画をフルに楽しんでいただきたかったので、最後まで黙っておりました。声を出すと他の観客にも迷惑だし、なにより映画に失礼だし。

映画が全て終わり、エンドロールが流れた途端、観客は総立ちで拍手喝采の雨あられ。そんな中、「MAHOの出演シーンを見逃しちゃったなぁ。『どこだった?』って聞くのも申し訳ないし、とはいえ見てないから感想は言えないし、どうしたものか、、、うーん」的な、そのゲストの、優しさのにじみ出たなんとも言えないお顔が印象に残っています。

見逃したのではなく、出てこなかったのです〜。お気遣いいただきこちらこそ申し訳ない〜。

本当に素晴らしい映画に仕上がっていたので、舞台裏のキャストやクルーの皆さんのお仕事ぶりを思い出すと感無量です。俳優として思うように貢献できなかったのは残念でしたが、結果は謙虚に受け止め、これを糧に精進したいと思います。

みなさま、ぜひご覧くださいませ!