俳優が教える、写真うつり向上の極意

先週末、前回ヘッドショットを撮ってくれたフォトグラファーのお友達ダグラスくんのところで、 新しい写真を撮ってもらいました。(ヘッドショット修正 before & After の投稿はこちら

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こんな感じでした。

ちなみに、アホ毛は英語で「flyaway」と言います。

☆☆☆

「写真うつりをよくしたいんだけど…」とお友達から相談を受けたので、わたしのおすすめの方法をシェアします。

例えば笑顔で写りたい場合、

よい笑顔をつくろうとするのではなく、レンズを人や物に見立てて笑いかける

これです。人に撮ってもらう場合はもちろん、セルフィー(自分撮り)でも同様です。

緊張を解くためには、いかに意識の焦点を自分から外せるかがポイントです。うまくリラックスできれば、その人の魅力が自然と表情に表れます。

役に立つのは「想像力」。

実生活で、あなたの最高の笑顔を引き出してくれる人は誰ですか?恋人やご両親、はたまたお子さんでしょうか。彼らをレンズの向こうに想像し、笑いかけてみてください。出来上がった写真には、最高の笑顔のあなたが写っているはずです。

一緒に暮らしている猫ちゃんや、大好物のアップルパイ、大好きなひまわりの花など、想像するのは人でなくてもよいですよ。

カメラを他の何かに見立てるのが難しければ、関連したシチュエーションを想像するだけでも効果があります。

カメラと向き合った瞬間に、「今のわたしの顔、どう見えてるかな?」と気になってしまうのは当たり前です。しかしながら、写真うつりが悪い=表情が固くぎこちなくなってしまう根本の原因がこの自意識だと思います。何万回も写真を撮られているプロのモデルであっても、意識の焦点を自分に向けていては顔がこわばってしまいます。

自意識をうまく手なずけられれば、息を止めない、まばたきのタイミングを計算する、光の当たり具合や顔の角度を意識するなど、他の技術的なことにも気をつける余裕が出てくるので、写真うつりはどんどんよくなることでしょう。

実は、自意識に関しては演技でも同じことが言えます。観客やカメラの目からどう見えているかな、こういう風に見られたいな、などと考えながら演じると、演技のリアリティは失われてしまいます。

わたしが通っていた演技スタジオでは、この「自意識の罠」に陥るのを防ぐため、自分の役の目的を達成すること、それを相手から手に入れることに意識の焦点を集中させることを徹底して教えてくれました。具体的には、お金を貸して欲しい、プロポーズして欲しい、などという目的を達成するために、相手の言葉をよく聞き、表情や仕草をよく見て、それを元に、どのような意図で自分の台詞を口に出すのか、どのようなボディランゲージや動きをするのか、演技の最中に常に考えながら臨機応変に対応する、ということです。すると、実生活のコミュニケーションと同様、その過程で、笑ったり、怒ったり、驚いたり、悲しくて涙が出たり、といった感情が自然と溢れてきます。演技のリアリティは、「ここで怒ろう」「ここで泣こう」などと計画されたものではない、瞬間瞬間の自然な反応の中に生まれます。

演技と同様、写真の中の魅力的な表情も、「つくる」のではなく、「引き出す」イメージです。

というわけで、カメラと向き合うときは、こうした演技の要素を生かしてみてくださいね。笑顔以外にも、仕事ができそうな顔、頭が良さそうな顔、セクシーな顔、驚いた顔、おちゃめな顔、と引き出したい表情によって想像する人やシチュエーションを変えて試してみましょう。そして、その瞬間だけの、あなただけの、生き生きした表情を写真におさめてくださいね。

追記:この投稿は6月14日の The Huffington Post に一部改訂して掲載されました。

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