月別アーカイブ: 2015年3月

ニューヨークのイーストビレッジでガス爆発による火災、ビルが崩壊

ニューヨークやアメリカのみなさまはもちろん日本でも報道されていたようなのでご存知の方も多いと思いますが、ニューヨークのイーストビレッジでガス爆発による火災がありました。崩壊した3棟を含むビル4棟が壊滅的なダメージを受けました。

EVExplosion(NY Daily News)

追記)公式情報ページができたそうです。最新の情報はこちらからどうぞ。

ちょうどわたしはその場を通りかかっていました。あれなんか今日はパトカー多いなぁ消防車の走るスピード速いなぁサイレンたくさん鳴ってるなぁと思いながらいつもと同じように自転車で2ndアベニューを走っていたら、目の前の光景がたいへんなことになっていた。まだバリケードはされておらず、消防車やパトカーがさらに何台も何台も一目散にかけつけているところでした。

動揺の中で一瞬目にしただけですが、爆発して燃えているビルの非常階段を上へ上へと昇っていく男性の姿が印象的でした。道路下にいる人たちが必死に叫んでいる声も届かず、下からどんどんせまってくる煙にパニックになって逃げてるのかな…といたたまれない気持ちになり、わたしはすぐさま指示に従って現場を離れたのでこの男性が安全に避難できたかどうかとても気になっていました。しかし幸いにもわたしの思い込みは事実ではなく、ニュース記事によると、彼は勤務時間外の消防士さんで、炎から逃げていたのではなく、ひとつひとつ窓を叩いて上の階の住人の安否を確認してから無事に地上まで降りてきたということでした。

もう1度爆発するかもしれない、ビルが崩れるかもしれない、という緊迫した状況の中、非情階段の2階で立ちすくみ動けなくなった女性を助けるために、わざわざハシゴを昇って上まで行き、女性とともに無事に降りてきた一般男性もいた、という話もニュースで読みました。わたしの友人も、大けがを負った被害者のひとりを安全な道路脇まで運んでいきました。

すぐさまかけつけてくれたたくさんの消防士さんや警察官に加えて、あの場には通りすがりの名もなきヒーロー・ヒロインたちがたくさんいました。

最初の消防車は、爆発の通報から3分以内でかけつけたそうです。わたしも2ヶ月ほど前にダウンタウンを歩いていてガスの臭いが気になったので911に通報したことがありますが、消防車3台ほどが5分以内にバババッとやってきて、丹念に調べてくれました(そのときは問題なく大丈夫でした)。ガスの臭いを嗅いだら、自分で調べたりせずただちに専門機関に通報してください、とデブラジオ市長は呼びかけています。今回爆発の原因はまだわかっていないようですが、去年の3月にもハーレムで大きなガス爆発が起こっているし、古いビルも多いので、普段から気をつけておくに越したことはないです。

GothamnistEVExplosion(Gothamnist)

1日経った金曜朝の時点では、少なくとも19人が負傷でそのうち4人が重傷、そして2人が行方不明だそうです(NY Times)。ちょっと通りすがって現場を見かけただけでもショックだったのに、一瞬にして日常を奪われた被害者と関係者のみなさまのことを考えると、たいへん心が痛みます。非情に残念です。今も現場で働いてくれている消防士さん、警察官、専門家さんには頭が下がります。まずは心を落ち着かせて、わたしたちもできることから協力していきましょう。

参考例)How to Help Victims of the East Village Explosion
↑ボランティアや義援金の他、洋服やクッションや毛布などの寄付も受け付けているそうです。

For those in need, there is a shelter set up at P.S. 63 (121 East 3rd Street), and Tompkins Square Library at 331 E10th, between Avenue A & B. The Standard East Village is also offering a complimentary three-night stay for those living in 119, 121, 123, and 125 2nd Avenue.

My heart goes out to anyone affected by this tragedy. My thoughts are with brave firefighters still working hard at the scene right now.

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ルミネの炎上セクハラCM

ちょうど女性の話題続きなので、今「セクハラ」だと激しく炎上しているルミネの「働く女性たちを応援する」CMを(消される前に)どうぞ。 追記(3/21)。やはり消されてしまったようなので別リンクをどうぞ。ルミネ側はこの件に関して謝罪文を掲載し、動画を撤去したそうです。

とくにひとつめのCMの最後のオチは衝撃的。ひとりでコンピューターの前で「うっそーん」って普通ボリュームの声が出ちゃうくらい。

だって、全然「応援」してません。テロップまで出して堂々と揶揄してる。終いには、揶揄された主人公がその圧力に思いっきり屈服するという設定。 第1話、2話と書いてあるからシリーズもののようなので、たまたまここで切れてしまっただけかもしれないけど、それにしても切りどころが悪かった。

主人公の女性に対してはもちろん、外見だけに価値が落とし込まれているという点では「職場の華」の女性にも失礼だと思う。 CM内の男性キャラが言うような失礼な台詞は決して言わない多くの男性たちも、これを見たらイラッとするのではないかしら。

女性が「キレイになる」のは義務じゃない。 職場のランダムな男性からの「需要」のためではさらさらない。

人々の不安を刺激して購買活動を煽るマーケティングは、程度の差こそあれ一般的ですが、ここまで極端なものだと反感を買うというのがわかりました。 コンプレックスは他人によって作られる(自分の中にもともとあるんじゃなくて)、ということを意識するためにも、このCMはよい例だと思いました。

国際女性デー(International Women’s Day)

全話を一気に観てしまいまして。「Unbreakable Kimmy Shmidt」の主題歌が頭から離れません。

その中に、
「Unbreakable! They alive! Damn it! Females are strong as hell♪」

というフレーズがあります。そう、女性は強いんです。

そんなことを再確認させられた国際女性デーのパレードが、3月8日の日曜日にマンハッタンで行われました。

様々なバックグラウンドを持つ女性たちと、そしてたくさんの男性たちが、賃金の平等や性暴力の撲滅などの主張を書いた垂れ幕やボードをかかげ、2時間半ほどかけてミッドタウンを東西に歩きました。この規模のものは1970年代以来だそうです。

47th2nd2best「あなたは素晴らしい。毎日あなた自身にそう言い聞かせよう」

take your hands off「わたしの身体からその手を離してください」

disabilities「身体の不自由な女性や少女のための統合教育に向けて」

middle east「中東、インド、そして世界中の女性への暴力を終わらせよう」

No Limits for Girls!「少女たちへの制限はいらない!」

Condolencemother「(仕事をしていなくても)ひとりひとりの母親が ”ワーキングマザー”」

listen to these women「ここに集まった女性たちの声を聞いてください!」というメッセージを掲げる男性。

Feminism is not dirty word「”フェミニズム”は悪口じゃない」

国際女性デーは、1904年3月8日にニューヨークで女性参政権を求めて起こったデモをきっかけに制定されました。パレードは世界各地で毎年行われています。

☆☆☆

2015年の今も、女性に対する差別、犯罪、不平等は存在します。

世の中のすべての問題に立ち向かうことは時間的にも精神身体的にも不可能ですが、だからといって何もしないのではなく、ひとりひとりが、できるところ、身近なところから手をつけていくのが大切だ、と思えるよい機会でした。実際に声をあげてみて、そこであらためて矛盾や罪悪感と向き合うことで、はじめて見えてくるものもある。

こうした活動を通して、立場や環境が異なる人たちに対する理解や想像力が育ってくれるように。その理解や想像力が、他の差別や暴力をもなくし、社会を少しずつ良い方向に変えてくれるように。そう切に願います。

fish&bicycle(男を持たない女は、自転車を持たない魚みたいなものよ)
― Gloria Steinem

しかとみました第7話

みましたよみましたよみましたよねえ。出遅れましたが、しかとこの目でみました。「Unbreakable Kimmy Shmidt」の第7話。

友達のところに誕生日のお祝いに行ったついでに、その彼と、彼の彼氏と、彼のルームメイトと、彼のルームメイトの彼女と、わたしも入れての計5人で、ディナーを食べながらテレビの大画面で一緒に観ました。

ひとつひとつの芸が細かい爆笑エピソードでした!!!!

Maho on TVじゃん。わたしのシーンもちゃんとありました。

相手役の俳優さんと一緒に現場で思いついたアドリブがそのまま使われていたー。うれしい。

あまりにうれしかったので、わざわざ巻き戻して一時停止してパソコン画面のスクリーンショットを撮って母に即効で送った写真の一部を、ここにも載せます。どうぞお許しを。

arrivalarrival2左上から、主人公 Kimmy 役のEllie Kemper さん、Kimmy のボス Jacqueline 役の Jane Krakowski さん、Jane の旦那 Jullian 役の Mark Harelik さんです。

☆☆☆

日本でも視聴できますか、というお問い合わせを有り難いことにいくつかいただきましたが、今のところ、アメリカの大手オンラインレンタルDVD及び映像ストリーミング配信会社である「Netflix」でのストリーミング視聴のみが可能のようです。

ただ、エミー賞を受賞した大人気ドラマ「House of Cards(ハウス・オブ・カード 野望の階段)」など、Netflixのドラマは日本で配信されているものもあります。もしかしたらこの「Unbreakable〜」も近い将来ご覧いただけるかもしれません!かもしれませんよ!

ついに!新ドラマ「Unbreakable Kimmy Shmidt」3月6日公開へ

UKS TopUnbreakable Kimmy Shmidt」というNetflix オリジナルのテレビドラマの第7話に出演します。やったー!

大きな役ではありませんが、わたしにとっては大きな前進。アメリカのテレビドラマで今まで演じた中ではいちばん本筋のストーリーに関わる役でした。

UKS Screening&Party Pass昨夜は、そのドラマのスクリーニングとパーティーにご招待いただいたのではりきって行ってきました。スクリーニング会場は MOMA(Museum of Modern Art)。

みんなでエピソードを2つ観ましたが、さすが「30Rock」のクリエイターの Tina Fay さん& Robert Carlockさんの作品!という感じで、あのテンポとユーモアは健在で、最高におもしろかったです。そして「Unbreakable=壊れることを知らない」の名前の通り、どんなことがあっても決してめげない主人公の Kimmy の言葉や行動に、とても勇気づけられました。

実は、制作も 30Rock と同様に Universal Television ですし、放送局も同様に NBC の予定だったそうですが、新たな可能性を重視して公開先に Netflix を選んだと上記のおふたりがニュースでおっしゃっていました。シーズン2の制作ももう決定しているそうです。素晴らしい。おめでとうございます!

UKS off to the partyスクリーニングの後は、たった3ブロック先のパーティー会場まで、我々をバスで移動させてくれるVIPぶり。混んでいたのでわたしたちは歩きました。少し頭が冷えました。

パーティーは撮影よりも緊張したかもしれない。映画の中のような、中世ヨーロッパのサロンを思わせるレトロでおしゃれなラウンジでした。主要キャストのみなさんに、一緒に写真撮ってください!…って言えなかった。

緊張したけど、最高に楽しかったです。それと同時に、わたしの出演がカットされていないことがオフィシャルにわかって、ほっとしましたー。はー。

UKS Isaye's shoes☆☆☆

ここで、撮影時の裏話をひとつ。

役のために控え室に用意されていたわたしの靴は、かなりかかとの高いハイヒールでした。

現場ではわたしがぎりぎりまでそれを履かずに楽にしていられるように、衣装担当のアリス(仮)があずかってくれていました。彼女は、「本番!」の声がかかると同時に、いつもわたしの足元にさっと靴を置いてくれました。

あるシーンのとき、事前リハーサルをひとつ抜かして本番を撮ることになりました。時間が押していたらしく、慌ただしく準備が始まりました。

急な決定だったので、このときばかりはアリスが近くにいません…。やばいっ!と思ったわたしは、モニターがたくさん置いてあるとなり部屋にいるアリスのところまで走っていき、靴をお願いアリス!と言いながら、反対方向を向いているアリスの肩をたたきました。

振り向いたのは、アリスと同じくロングヘアの Tina Fay さんでした。

お茶とか飲んでたら吹いてたと思う。5メートルくらい飛んでた。なんと恐れ多いことを。

しかしながらTinaさんは、そんな失礼をした、無名で外国人でしかもちょっとテンパっている俳優にも、「What, Maho?」とたいへんやさしい口調で尋ねてくださいました。しかも名前を完璧な発音で覚えてくださっておった。わたしは焦りすぎて何を口走ったか覚えていませんが、大女優&大プロデューサー&誰もが敬うこのテレビシリーズの大ボスで、今まさに仕事の真っ最中なのに、この余裕と包容力と奢りのなさ…!!!!と感激したのを覚えています。みんながベストの能力をのびのびと発揮できるような環境づくりに配慮することがよい作品につながる、ということを態度で教えてくださったような思いでした。

現場に行くと彼女はほぼ毎日いらっしゃり、わたしにも演出をしてくださいました。ほんの短い期間でしたが、Tina Fay さんを始め、素晴らしいキャストとクルーとプロダクションのみなさんのお仕事ぶりを身近で拝見できたのはとても幸せなことでした。

というわけでぜひ観てね。公開は今週の金曜日、3月6日です!