映画「BIRDMAN or(The Unexpected Virtue of Ignorance) 」/「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ軌跡)」

ちょー面白かった。も1回みたい。

マイケル・キートンさん主演の映画「BIRDMAN(バードマン)」。birdman

正式な題名は「Birdman or(The Unexpected Virtue of Ignorance) 」、邦題は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ軌跡)」。

あらすじ等はアスク・ミスター・Wiki。簡単に言うと、かつて「バードマン」というヒーローもので一世を風靡した落ち目俳優リーガンが、ブロードウェー主演のチャンスをバネにして役者として起死回生をはかる物語。スーパーヒーローものではなくコメディだ。

かつて「バットマン」を演じて一世を風靡した後、表舞台で長らく日の目を見なかった主演のマイケル・キートン氏とこのリーガンがかぶる、かぶる。

パロディ?!これ完全にパロってるよね?!?!という描写もたくさん。

監督は「バベル」を演出したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥさん。圧倒的な映像美をつくりだした撮影監督は、「ゼロ・グラビティ」を撮ったエマニュエル・ルベツキさんだ。

スピード感があって手に汗握るシーンの数々は、俳優の表情が細部まで見えるクロースアップ(接近撮り)のたまもの。これでもか!っていうくらいのドアップに続くドアップは、もうくどい!と言いたくなるくらい。この臨場感が独特の世界観を演出する。CGもふんだんに使われていて、リーガンが自分のエゴやクリエイティビティのメガネを通して見ている世界をオーディエンスのわたしたちも同時体験できる。

ちなみに、クロースアップで長まわしって、作る側は考えただけで吐きそうなくらい大変なことだ。編集で後からカバー、ということができないので、ちょっとでも俳優が予想外の動きをしたりカメラがターンするタイミングが遅かったりしてピントが外れればそれで撮り直し。

凄腕の撮影監督といい俳優が力を合わせて、かつカメラリハーサルにものすごい時間をつぎ込まないと実現は不可能だ。現場ではスタンドイン(※)も大活躍だったことだろう。
(※照明やカメラのピントや動きなど技術的なことを確認するために、メインの俳優の前にセットに入って同じ動きをやる俳優。メインの俳優がいい演技をするための集中できる環境づくりに欠かせない、映像作品の影の立役者だ。)

クロースアップのおかげで細部まで堪能できる俳優さんたちの演技も素晴らしいの1言。彼らのインタビューを読むと、インプロ(アドリブ)も多かったようだ。

さらに特筆すべきが、その撮影/編集スタイル。映画全体を通してシーンが1度も切り替わらず、カメラをずーっと長まわししているようなワンカットになっているのだ。もちろん繋ぎ合わせているのだろうが、編集点がどこかだ全くわからない。すごい。

このワンカット効果と、クロースアップの効果が相まって、もう臨場感ありすぎ。

わたしはどこで息をすればいいの。

リーガンの周りの人間関係に腹が立ったり胸が熱くなったり、老いも若きも各キャラクターの価値観や世界観にしみじみ共感したり、ヘぇブロードウェーの舞台裏ってこんなんなんだーNYタイムズの批評家ってこんななんだー、と驚いたり、たりたり、とにかく見所は満載。

個人的にはパンツ一丁で大暴れする中年男性キャラたちが愛らしいことこの上なかった。

もうね、椅子をぎっこんばったんして大笑いできること間違いなし(これで、監督はコメディ初演出ですと!?)で、「アウチ!」とか「オーマイガー!」とか声が出ちゃうのもしょうがない感じなので、これは映画館でみんなで一緒に観るのがおすすめ!!特に今回は俳優組合のスクリーニングだったので(周りがみんな俳優)もう熱のボルテージがはんぱなかったです。

トレイラーポン!ドコドンドン!!ドラムビートもいいねー。

日本では、2015年春よりTOHO系で全国公開だそうですよ。

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