飛び続けるということ

いつもの自家製おじやを食べるつもりだったけど、たまたまタイミングよくお友達が誘ってくれたので外食することにした週末。イエス、久しぶりのガイショク!GA, I, Sho, Ku!!

行ったのは、若き精悍な日本人スーシェフが腕を振るってくれる、ちょっと現実離れした美味しさのイタリアン。世界のUMAMIがあの手この手でさく裂していました。@ L’Apicio

料理に酔いしれつつ、お友達が先日見かけたくちばしの黄色い黒鳥(たぶんスターリング)についての話をしてくれました。普通に空を飛んでいると思ったら、彼の目の前で、急にドサッと地面に落下したそう。足元で痙攣しているその鳥は、限界まで衰弱している…。どうすることもできなかったので、せめて最後を見届けようと思って観察しているうちに、「死ぬ寸前まで飛び続ける…。これぞニューヨークの姿だ」って思ったそうです。

今や各国のアート界でご活躍のそのお友達は、絵を描き続け、評価をコツコツと積み上げてきた努力家です。単身渡米フルパワー120%で頑張り続けて今がある彼だからこその感情移入なんだろうと思いました(でもエネルギー切れでパタッと落下しないでね)。

そうそう、ハトもね、重い病気にかかっても、死の淵ギリギリまで直立してるんですよ。神憑ったガッツを発揮して、最後の最後まで尊厳を失わない。ごまめ以来たくさん死に際のハトに出会ったけど、この小さな命は、わたしにすごく大切なことを教えてくれます。

3月はごまめとの出会いの月。ごまめは、去年の記念日にいつもの場所でオラオラしている元気な姿を見せてくれて以来、もうあの場所には現れなくなりました。ワイフKが言うには、春は子育てのために縄張りを変えるハトが多いそう。

放鳥直後はすっかり太ってトロさが際立っていたごまめでしたが(ハトの写真を撮ったはずが、トドばかり写っているというNY七不思議)、あの日はもうすっかりスリムになって機敏さを取り戻していたので、どこに引っ越そうとも立派にワイルド・ドバト・ライフを送っていると思います。

もう会えないとわかっているけど、ついつい、ごま塩頭に黒い首かざりの模様をしたハトを探してしまう。空を見上げると、自分もハトになってごまめや仲間たちと一緒に飛びたいなァと思う。

ごまめ、今日もニューヨークのお空を元気に飛んでいると信じているよー。554385_3597400051145_90509223_n-2若き日のごまめ。2012年。

DSCN9734P.S. さて、報告がだいぶ遅くなりましたが、我が家とAPRCに居候していたあずきさんは、10月に無事に大空へ帰りました。人間の世話になるのが嫌でしょうがなかったあずきさんは、ケージのフタを開けた瞬間、放たれた矢の様に一直線に空の彼方へ飛んでいきました(ここでも愛嬌なし!誇り高きハト)。わたしはこの2年で飛べないハトを20羽以上保護していますが、長期療養生活を経て野生に帰れたハトはほとんどいません。ごまめを除くとあずきさんが3羽目。よく頑張った!

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