映画「Before Midnight」

サンクスギビングが終わって、映画渇望モードがむくむくと。かねがね観たいと思っていた映画「Before Midnight」の試写会&トークバックイベントに行ってきた。

Screen Shot 2013-12-06 at 10.11.00 AMイーサン・ホークさん、ジュリー・デルピーさんが主演と脚本を務める本作は、「Before Sunrise」、「Before Sunset」に続くシリーズ第3作目。もうひとり脚本に貢献している監督のリチャード・リンクレイターさんも含め、この3人で20年に渡って育ててきている作品だ。

あらすじなどはウィッキーさんに聞こう

大きな事件は起こらない。映画としては地味かもしれない。でも、恋人同士だけでなく、誰にでも経験のあるような、大切な人とのすれ違い、衝突、それを乗り越えて深くなる理解…といったトピックが詰まっている。

どんな人の人生にもたくさんのドラマがあって、それは映画になってもおかしくないくらい普遍的なのだと思わせてくれた。

技術的なことについては、2人以上が映っているショットが多かったのが印象的だ。会話中にひとりの顔のアップシーンが続くとその人を見ているしかないけれど、この映画は、話し手を見るのも、聞き手を見るのもこちらの自由。ある意味、現実世界と同じだ。そのため、映画を観ていると言うよりも本当にその場にいて、彼らの会話を聞いているような感覚になった。

そのようにリアルに感じたもうひとつの理由は、おふたりの素晴らしくナチュラルな演技。

映画やテレビを観ていると、フィクションにしても俳優がキレイすぎるときがある。寝起きシーンなのにばっちりメイクでキメちゃってるあれを見るたびに「あーぁ」と思いませんか。でも、ジュリーさんは違った。生々しくて汚い部分も惜しげもなく披露し、キャラクターに没頭していた。なんというか、とてもスカッとした。

映画の後は、主演のイーサン&ジュリーのふたりがトークバック。プロデュースに関して、ふたりのラブシーンに関して、次回作はあるのか等、我々の質問にも太っ腹にぽんぽん答えてくれた。特に印象に残ったのは演技についての回答で、ケンカなどで感情が大きく動くシーンではなく、何気ない会話のシーンがいちばん難しく、いちばんリハーサルの時間をつぎ込んだとおっしゃったこと。

これらの自然な台詞たちはアドリブではない。練習の賜物なのだ。

時間と労力をかけて役を消化したからなのだろう、トークバックでのそれぞれの喋り方や会話のテンポも、ふたりの関係性も、映画そのままだった。

主人公のふたりを愛おしく思うのと同時に、自分のことや自分のたいせつな人のことをじんわり愛しいと思える作品。おすすめです。

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