ハトもすごいけど、さっちゃんもすごい

このブログに度々出てくる、いとこで毒舌アートディーバのさっちゃん。わたしのニューヨーク生活を構成する大切な人のひとりだ。

いとこと言っても、彼女は海外生活が長いため、実は5年前にニューヨークに観光に来たときに生まれて初めて顔を合わせた仲だ。身内なのに、最初は名字で呼ぼうか迷ったほど。岡山のグランマがわたしがニューヨークに行くと聞いて仲介してくれたのだ。

毎朝ジムでステップを踏んで鍛えた足をヒールにつつみ、マンハッタンを走る、走る。彼女の目を通した世界のほとんどは「さいっこう」と「さいってー」のふたつから成り立っていて、とにかくお世辞を言わない。そして周りの人に対して、利害も歳も関係なく平等にナイス。 長期のNYサバイバルで身につけたタフさで余剰部分をばっさり切っていくにも関わらず、実はお礼状のお礼状なんてものをきちんと書いてくれるようなマメな一面を持つ。

見知らぬ土地にしっかり根を張り自立して生きる彼女の姿は、ふらっと勢いでやってきて、ニューヨークの街の中でも自分の人生の迷路の中でも迷いに迷っていたわたしに、身内として女性として強烈なインパクトを残した。

さっちゃんは、わたしにニューヨーク移住を決意させる理由のひとつになっていた。

そんなこんなで、1年前までろくに知らなかったのに、異国の地でいきなり家族がひとり増えたのだった。

彼女の尊敬すべきところは、先述の裏表のなさだけでなく、そのフットワークの軽さと面倒見の良さである。お友達のイヌの世話を引き受けたり。NY外からのお友達を家に泊まらせてあげたり。パーティーで会った初対面の方が、骨が弱くなったというような話をしていたので、「日本系スーパーで買えるちりめんじゃこスナックが効くよ!」と盛り上がった…と思ったら、次の日にはそれを買ってご自宅へ送ってあげたり。ちなみに、こちらの郵便局って、けっこう面倒くさいのだ。

とまあ、前置きが長くなったけれど、そんなさっちゃんが、今度はわたし宛に、 日本からのお土産という日本茶と、鳥関係者からもらったという小さな冊子を、いきなり送ってくれた。ちょうど気に入っていた日本茶がなくなったと話したところだった。 ←美味しい飲み方で急激に消費したため

前回会ったのは、ちょうど調子が悪くてボロ雑巾のようなときだったので、色気のない封筒に無造作に入っていたプレゼントを見つめていると、ぐぐっとこみ上げてくるものがあった。

冊子のほうといえば、

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「あなたの知らなかったハトの21の事実」

どんぴしゃ。

まさに、ど真ん中なことこの上ないプレゼント。

みると、“事実21: ハトの知能”の項にポストイットでさっちゃんからのコメントが。

「ほんと!?」

はい、本当です。

ハトの頭脳は鳥の中でトップクラス。ゴリラでさえも受からなかったミラーテスト(鏡の中の動くものを自分だと認識できるかどうかのテスト)に受かった6種類の動物( 人類含む)の中のひとつだ。しかも鳥類では唯一!(※) 他に、アルファベットの識別ができること、写真の中のふたりの人物を識別できることが書いてあった。

やっぱりすごいよ、うんうん。ハトはすごい。

ちなみに、ビデオに映った自分の姿を認識できるとか、ピカソとモネの絵の違いがわかるとか日本の大学からの研究結果が出たりもしている。

ハトのことを書こうと思ったついでにさっちゃんのことを書き始めたら、ハトもすごいけどさっちゃんもすごいという身内の手前味噌な長いポストになってしまった。どうぞお許しください。

そんな彼女は、ついこの間日本から帰ってきたと思ったら、ただいまご両親をひきつれてヨーロッパを飛び回って観光中らしい。帰ってきたら、 21項目にはおさまらないハトたちのすばらしさを教えてあげようと思う。行く末は、ハトとさっちゃんで、キュービズムだの印象派だのとアート談義に花が咲くかもしれないし。

(※)エキスパートHに聞いたりネットで調べたりしたら、カラスやカササギも受かっているみたい。少し情報が古かったようだ。

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