「I love you 」と「愛してる」の違い

前回のポストに書いた映画「What Maisie Knew」の中で個人的に印象深かったのが、いろいろな場面で、大人たちがメイジーに言う「I love you」だ。

そこで思い出すのが、よく英語圏の方々からいただくこの質問。

「”I love you”って日本語で何て言うの?」

「直訳は”アイシテル”だよ。でも、あまり気軽に使わないよ」

「えっ! じゃあ、I love youって気持ちはどうやって伝えるの?」

「…。んー。たぶん、愛してたら言葉にしなくても伝わるはずだから大丈夫って考えだと思う。」

そうなのだ。「アイシテル=I love you」という訳は誰でも知っているが、気持ちを察することが美とされる日本には、アメリカの「I love you」に相当する直接的な表現がないのだ。ニューヨークのような、相手が察してくれることが前提でない多様性の街に住んでいると、自分の意見や思いを言葉にして伝えることの大切さを嫌でも学ぶことになる。「愛」「好き」といった感情も、どんどん言葉にする。

ただ、こちらの「I love you」は、そもそも日本のそれとは意味合いが違うように思う。

久しぶりに会ったらとりあえず「I love you」、授業のノートを写させてくれたら「I love you 」、電話を切るときも「I love you」、さらには道ゆく赤の他人のおっさんまでもが「Sexy legs! I love you~」などと言ってきたりする。

「Maisie〜」の中でもいろんなコンテクストで「I love you」が使われていたが、相手に対して何かをしてもらうため、機嫌をとるため、または許してもらうために、おまじないのように口から出てくる「I love you」は、「支配」や「操作」の言葉が「愛」の皮をかぶっただけなのではないだろうか。。。そんなことを観終わった後にぼーっと考えていた。

というか、そもそも愛ってなんですか。

…今日はこんなで。おやすみなさい

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