映画「The Place Beyond the Pines」

俳優ユニオン主催のスクリーニング。今回は「Blue Valentine」でもお馴染みの監督、デレク・シアンフランスさんのインタビュー付きだ。

ライアン・ゴスリングさんとブラッドリー・クーパーさんが出ている話題の新映画、

「The Place Beyond the Pines」である。

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あらすじ。

移動カーニバルのバイクスタントで大人気、タトゥーだらけのカリスマバイカー・ルーク(ライアン)は、ニューヨークの元妻と、知らずに生まれていた息子の生活ために、カーニバルを辞める決意をし、その巧みなバイクスキルを生かして強盗の道に走る。1度の成功に味を占めたルークは強盗を繰り返すようになるが、野心的な警察官・アヴェリー(ブラッドリー)によってその人生を終える。アヴェリーはそれをきっかけに”ヒーロー”として称えられ、腐敗した警察システムの中で飛躍的に昇進していくのだが…。

上演後にデレクさんがおっしゃっていたことが面白かった。

例えば、高い機材類はできるだけ売っぱらい、予算をかなり押さえて(半分にしたって言ってたと思う)、その分を俳優とのリハーサルや役作りにつぎ込むと言う。オーディエンスが一番気にして観るのは、結局は俳優だから、と。

俳優が自分たちで造ってきたものによって、作品が思わぬ方向に変わっていくのが面白いと言っていた。

また、暴力的なシーンがいくつかある映画なのだが、例えば万引きのシーンなどは、俳優に頭を使わせて実際にやらせるようなディレクションをしたという。ちょっとでも気を抜くと、「防犯カメラから見えてるぞ。」「そんな逃げ方だと追いついちゃうぞ」と言われて最初から撮り直し。本当にちゃんと万引きするしかないところまで俳優を追い込んだらしい。

そんなリアリティ追求型のディレクションのおかげで、どのシーンも緊張感が半端じゃない。「Blue Valentine」でもそうだったが、ドキュメンタリーが得意な彼ならではの手持ちカメラの映像も効果的だった。

映画からも、インタビューからも、本当に「造り上げていく」過程のクリエイティブなプロセスを愛している監督さんなんだな、という印象を持ちました。

オーディエンスを無理矢理に感情移入させようとする変にサッピーな音楽もついていないし、途中で中だるみすることなく前のめりで観きった。その間、何度も心臓が口から飛び出ること必至。

「犯罪映画」というカテゴリーだけど、正義とか家族の絆とかを考えさせられるお話。おすすめです。

公開は明日から!

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