モデルはサイズ0じゃなきゃだめ…?

相変わらず、モデルの仕事も不定期でやっている。

今日のプリント(印刷媒体)のキャスティングは、タイムズスクエアのど真ん中。自転車を飛ばしたから、約束時間よりだいぶ早く着いた。息を整え、ヘルメットにねじ込んでぺちゃんこになった髪も整え、いざビルの中へ。

エレベーターのフロアプランを観ると、「Vogue」をはじめ、ハイファッションからヘルスケアまで、流行の最先端をゆく人気雑誌の編集部が集中して入っているビルだと言うことに気がついた。そういえば、ドアマンも上から目線だし、すれ違う人がみんなおしゃれな空気をまとっている。

背筋を伸ばしていないと萎縮してしまいそう。

担当者の名前を電話越しに告げて待つこと10分。その間、そのまま雑誌に載れちゃいそうな、8等身(かそれ以上)のスタイルで、ビジネスカジュアルの洋服のセンスも抜群の男女が爽やかな風をまといながら通り過ぎること数回。こりゃ受からんわ…と思っていたところに、ガラス張りの編集部オフィスの中から、スラッと背の高い、ベリーショートがよく似合う黒人女性が颯爽と現れた。キレイでおしゃれなだけでなく、話していてもとても感じが良い。

「あなた、サイズは何?」

「フォーです。」

「えっ…ホント?」

「今も4を着ちゃってますけど…(たまに6だったりしますけどモゴモゴ)」

「あ、そうなの…(なんとも言えない顔+遠い目)」

「…(やっぱサイズ0のモデルを見慣れてますよね、そうですよね…)」

「うーん、残念だけど、わたしたち、サイズ9を探しているのよね。」

「ナイン!!!?」

…お姉さんは、ドレスのサイズじゃなくて、靴のサイズを聞いていたのである。

3実は、こないだ某化粧品のプリントコマーシャルを通して、パーツモデル(手、腕、マニキュア&ペディキュア、足、首、アゴ、胸、尻など専門のモデル)のエージェンシーに登録したんだった。すっかり忘れとった。

パーツモデルってこんなお仕事→

今回のはそこから知らされたキャスティングだったっけ。

っていうか、靴で4てあーた。子供? お姉さんもツッこんでよ。アメリカだからって、そこまで”個人差”を尊重してくれなくてもいいよ。もしかしてアジア人だし纏足(てんそく)してるとでも思ったのかな。お姉さんは爆笑していた。

冬場の足と言うのはこまめにケアしないととても残念な状態になるので、お姉さんに「じゃあ、この Miu Miu のサンプルサンダルを履いてみて」と言われてわたしがどんなにあせったか、女性のみなさまは共感してくれるだろうか。大根をおろせるほどのハガネのかかとを誇る母ならわかってくれるだろう。だってほら、纏足女性たちにとって、変形した裸足をみられるのは性器を見られるのと同じくらい恥ずかしいことだったらしいですし。

足だと知っていれば、死んだ皮を剥離してマニキュアも塗ってきたのに…。無数の生傷にだって、コンシーラーを塗ってきたのに…。

「てめーじゃ役不足だ」「役不足だ」「やくぶそくだ」…(エコーが聞こえました)

ともあれ、気を取り直して、本田真穂モデルバージョンはパーツも絶賛売り出し中!と一応宣言しておきますよ。

ウェブサイト:Parts Models  http://www.partsmodels.com

パーツモデル小話。

エージェントのダニィによると、「アジア人の手」とピンポイントで募集がくることが最近多くなったそうです。「アジア人の手」の特徴ってなに?と聞いてみると、肌の色だけでなく、すべすべで血管が浮いていないことなどらしい。日本の美容マーケットではあまり見ないぽっちゃりした感じの手もアジア人のよさなので需要があるそうです。あと、古傷はファンデ、生傷は修正でどうにでもできるから大丈夫だと(同情して言ってくれたのかな?)。へー。

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