月別アーカイブ: 2012年10月

ハリケーン SANDYさん、大暴れ

なめてました。ええ、なめきってました。

去年の夏に肩すかしをくらった感があったハリケーン、Irene(アイリーン)さんとどうせ同じようなものだろうと。今回もまた、「ディムサムに行こうかな〜。」なんて、のんきに思っていたんです。

ところがどっこい。

それはそれは巨大に膨らんだSANDY(サンディ)さん、怒り狂ったまま暴れ散らして去っていきましたがな。

わたしは完全に緊張の糸が緩んでいたので、ハリケーンがくるらしいと言うことを知ったのが日曜の午後。その数時間後に地下鉄が止まり、まったく何も用意していないまま、ブルックリンから帰れなくなりました。

わたしの住んでいるダウンタウンは、青い光とともに電気会社の大事な機関が絶賛大爆発したらしく、月曜日から大停電に見舞われています。冷蔵庫の中身、全滅。インターネットも電話も通じません。

洪水が酷かったところ、電気だけじゃなく、ガスと水も止まってしまったところなど、被害状況はいろいろ。

ブルックリンやミッドタウン以北は大丈夫みたいなのですが、わたしはチャージャーを置いてきてしまったので、電話もテキストもできません。メールとfacebookで無事を連絡&確認したので、取り急ぎブログも更新します。

地下鉄の復旧はあと4,5日かかるそう。電気の復旧はどのくらいかかるんだろう。インターネットがないと、困るなぁ。

月曜日は、風邪がゴーゴーうなり、雨がぶぶブァシャーっ!!!と強弱をつけながら吹き付け、とにかくサンディさんのお怒りがすごかったので、家の中に缶詰状態。ときどき「キャー!」とか、「ガラガラガッシャーン!」とか、「パポパポパポパポバババーーーー!!!」とか、ランダムに聞こえてくる感じでした。

でも一番辛かったのは、準備をしなかったために、残り野菜のスープくらいしかつくれなくて、にわかスープダイエットみたいになってしまったことです。ランウェイ前のモデルかっっ!!というくらい、地味ぃにお腹を空かせながら過ごしていました。なんだか痩せたような気がするし。

アイリーンのときは、水を溜めたり、氷を余分につくったり、貴重品をまとめたり、万全すぎるくらい万全だったのに…。今回は、パスポートさえ、頭の隅っこにすらよぎることはなく、両面開きで置きっぱなし。

危機感が足りませんね。ニューヨークは自然災害慣れしていないから、被害が半端ない。直撃してなくてこれですから。

なにせ、地下鉄は大雨なんてまったく想定してない作りになっていますもの。マリリンモンローの映画「7年目の浮気」で有名なスカートふわりシーンでもお馴染みですが、あんな風に排気口が地上のいたるところに空いています。そりゃあ、水もなだれ込むよ…。

そんなことを言う自然災害の国・日本からきた自分ですが、実はどんどん凶暴になっていくサンディさんがけっこう怖くてビビっていたので、「今どこ?」「だいじょうぶ?」「うちにおいでよ」等の温かいメッセージがとてもうれしかったです。

そういえば、この嵐の中、ハトたちはみんなどこに避難したんだろうな。ごまめは大丈夫かな。

とりあえず欲しいのは、おうちに置いてきたメガネです。前が見えないと不便だし、肩が凝ります。

ちょっと落ち着いてから考えると、夜は真っ暗な中にロウソクを灯して本を読む、二宮金治郎的な過ごし方もオツなものだと思えないこともないです。

とりあえず、わたしは大丈夫です。ライフラインと交通が復興して、はやくみんなが普段通りの生活が出来るようになることを祈っています。

おすすめ舞台 @NYジャピオン

今日発刊のNYジャピオン、胸きゅんライター/エディターのけーちゃんの特集「GO!ブロードウェー」で、わたくしもおすすめ舞台を紹介しています。

その名も「NYのまほう、リターンズ」。

(※NYのまほうとは、わたしが6月まで連載していたコラムの名前です。)

コンプチケットの読者プレゼントもあるので、日系店にお寄りの際は、ぜひご覧になってみてくださいね。

ではでは、よい週末を!

聴覚障害を持つ主人公の舞台劇、Tribes

最近観た新劇のなかで、一番面白かった。カップルふたりの演技もすばらしかった。主人公Danielを演じたWill Brillさんは、ご本人も一部聴覚に障害を持っているそうです。

あらすじ。

生まれながらに聴覚障害を持つ息子を、耳が聞こえる周りの人たちと同じように育てるという方針を曲げない両親は、彼を障害者のコミュニティには決して近づけようとしない。しかし、その息子が自分と同じ聴覚障害を抱える女性と交際を始めてから、それまで表面化に押込められていた彼自身のアイデンテティの葛藤や、家族内の確執が表に出始める。

同じ聴覚障害でも障害の程度の違いから生まれるドラマについて、また、「理解」の限界について考えさせられるお話だった。

聴覚障害を扱う話でも、そこに込められた数々のテーマはユニバーサル。とくに、主人公の、話されたことがわからない、自分の思いや考えを相手に伝わる言葉としてアウトプットできない、という孤独と葛藤は、毎日を外国人として母国語ではない言葉を使い生活するわたしにも共感できた。

この劇を見て思い出した一件がある。渡米当初にアメリカ人と口論になった時のことだ。わたしのつたない英語にしびれを切らす相手に、「あんたが日本語を話さないから私が英語を話してやっているんだ。有り難くききやがれ!」と言ったことで、そのあと建設的な会話をすることができた。どんなハンデがあろうとも、コミュニケーションをする者同士は対等であるべきで、リスペクトを忘れないようにしようとこの時に思った。

Barrow Street Theaterはいつも面白いオフ・ブロードウェイのプロダクションをやっています。「Tribes」も好評につきすでに2回も延長されていて、公演は1月まで。

学割もあります。
Student Rush: $20 – Tickets are sold at the box office at 1pm on the day of the performance. One ticket per valid student ID, cash only, subject to availability.

Tribes: http://tribestheplay.com/

息のみ度 ★★★★
古傷がうずく度 ★★★★
前にぶつかってる足&後ろから足がぶつかってくる肩もうずく(席がせまい)度 ★★★★
手話ってなんて美しい!度 ★★★★★★